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【サーキット走行後のチェック項目】トラブルの早期発見と公道を走るためにすべきこと

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

負担のかかる走行後こそメンテンスは重要

 サーキットに備えてメンテナンスするのは当たり前。でも、意外に走行が終わった後はなにもしないという人が多い。全開走行後なのでトラブルが起きても不思議じゃなく、かつ公道を走るために仕様変更が必要な部分も。そのような見落としがちなポイントを7つピックアップしてみた。

【タイヤ】

 まず、一般道での事故に結び付きやすい「タイヤ」から。サーキットは路面のグリップ力が高いうえ、ハンドル操作や加減速が頻繁なので空気圧が上がりやすい。そのため、走行前に通常より低くするのがセオリーだが、当然ながら走行後に冷えてしまえば空気圧も下がってしまい、結果的に一般道でのベストな空気圧よりも低くなる。

 タイヤがホイールから外れる、リム落ちと呼ばれる状態にはならなくとも、乗り心地/燃費/ロードノイズなど、悪影響を及ぼす可能性は高い。走行後はサーキットまで一般道を走行してきたときと同じ指定空気圧に戻すのがベスト。同じく、摩耗や異物の噛み込みにも注意しよう。走れば走るほどタイヤはすり減っていくし、サーキットで磨耗する速さは一般道の比じゃない。 来るときは十分な残量があったのに、帰りはスリップサインが出ており急な雨で事故、なんていうのは後悔してもし切れないだろう。

【ブレーキ&足まわり】

 磨耗に気をつけたいのは「ブレーキ」も一同じ。ブレーキパッドの残量に加え、ローターのヒビ割れ、フルードの量やペダルタッチにも留意すべし。新品とはいわないが万が一のときに備え、緊急用の純正パッドがあれば精神的にも安心だろう。

 また、足まわりでは車高と減衰力を元に戻すことも重要。街乗りと同じセッティングで走るならば別だが、多くの人はサーキットで減衰力を少し硬めに調整するはず。よく整備されフラットな路面ではメリットしかないだろうが、凹凸があり荒れている部分も多い一般道では、突き上げ感が強く快適性が大きく損なわれたり、段差でエアロやマフラーを擦る確率も飛躍的に上がる。 サーキット内は車高について問題ないが、最低地上高9センチを確保せずに公道を走れば取り締まりの対象となることも忘れずに。

【マフラー】

 保安基準に関わる項目ではマフラーの「インナーサイレンサー」も同様だ。年式的には少なくなっているけど、ナットとボルトなど簡易的な取り付けが認められているインナーサイレンサーを付けた状態で車検をパスできる車両となる。 サーキットでは排気効率を重視して外すのはOKだけど、再装着せずに一般公道に出ればアウトとなるのでコチラもチェックしよう。

【オイル関係】

 あとは基本的なところで「油脂類」すべて。”汚れている”とか”減りがわずか”といった程度なら高回転を使わず、静かに帰ってから対応しても特に問題はないはず。しかし、大量に漏れているのが明らかなのに、そのまま帰れば重大なトラブルや事故を招く危険性があるので気を付けたい。 最後はトラブルというワケじゃないものの、筆者が実際にやってしまった例をひとつ。頑張って走りすぎ疲れて注意力が散漫になったのか、ボディに貼ったゼッケンやライト類のテーピングを剥がし忘れ、自宅に帰ってから発覚し恥ずかしい思いをした経験がある。 明るい時間帯ならば特に不都合はないだろうが、気付いた瞬間の恥ずかしさはいま思い出しても赤面レベル。いずれにせよ『家に帰るまでが走行会』とはまさしく至言で、走行後のチェックも手抜きすることなく安心&安全なサーキットライフを!

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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