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青木拓磨、ル・マン24時間レースへの挑戦は2021年に持ち越しへ

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: SRT41 / 青山義明

新型コロナウイルスの影響で参戦断念 

 2020年のル・マン24時間レースへの参戦を予定していた日本人ドライバーの青木拓磨選手。参戦を目指していたフレデリック・ソーセ代表率いる「SRT41チーム」から2020年のル・マン24時間レースの参戦を見合わせる決断に至ったことが発表された。

 新型コロナウィルス感染症COVID-19の拡大を受け、ル・マン24時間耐久レースは当初の予定から9月19-20日へと日程変更。また、24時間本戦を前に参戦予定だったヨーロピアン・ルマン・シリーズの開催も未定となっている状態であった。

 青木拓磨選手は幼少期からバイクレースをスタートさせ、世界最高峰といわれるWGP(FIM世界ロードレース選手権)に挑戦。しかし、1998年シーズン前のテストで転倒し、脊髄を損傷。下半身不随の車いす生活を送ることとなってしまう。

 しかし、その後、車いすのレーシングドライバーとして活動を4輪レース及びラリーにシフトし、パリダカなどにも挑戦するなど積極的に各種レースへ参戦。現在は今年ル・マン24時間レースへの挑戦を目指しつつ、今シーズンは新たな挑戦として電気自動車レース「JAGUAR I-PACE eTROPHY」への参戦も始めている。

 2020年のル・マン24時間レース参戦に向け、青木拓磨選手が2018年から合流しているのが「SRT41チーム」。身体障がい者だけのチームでル・マン24時間レースの出場を狙っており、チーム代表であるフレデリック・ソーセ氏は、人喰いバクテリアによる四肢切断という事故を乗り越え、2016年にル・マン24時間レースに出場。そのレース活動をもっと広げていこうということでチームを立ち上げた。

 青木拓磨選手以外に、ベルギー人のナイジェル・ベイリー選手(下半身不随)、フランス人のスヌーシー・ベン・ムーサ選手(左腕切断)という3人のドライバーで構成。2018年からル・マン本戦出場に向けて活動をスタートさせていた。 そして2019年6月には、ル・マン24時間耐久レースが行われる、フランス・サルトサーキットで併催されている「ロード・トゥ・ルマン(RTLM)」にLMP3マシンで出場。2020年は本戦に向けてマシンをLMP2マシンへとスイッチし、本戦出場に向けた準備を進めていた。

 残念ながら現地時間4月14日(火)午後、SRT41のソーセ代表から2020年のル・マン24時間レース参戦断念が発表。「フランス国内での外出制限の措置が取られ、突然プログラムの中断を余儀なくされるという事態を迎えたこと」がこの決断に至った要因としている。フランスでは5月11日(月)まで外出制限が延長されており、現在も毎日600名弱の死者が出ているという状況である。

 SRT41は「前例のないこのプロジェクトを応援してくださるすべての方々に感謝します」という言葉とともに、2021年のル・マン24時間レースへの参戦希望を表明したことも明らかにしている。

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