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【第8回カーデザインコンテスト】中高生が描く「10年後の暮らしを楽しくする乗り物」受賞作発表

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TEXT: Auto Messe Web編集部  PHOTO: 公益社団法人自動車技術会

全国の学生から352件の応募

 公益社団法人自動車技術会が「第8回カーデザインコンテスト」の受賞者を発表した。

 本コンテストは中高生の時期にカーデザインを通じてものづくりの魅力に触れることで、自動車産業の発展に寄与する人材を育成することを目的として企画。2013年の第1回から毎年開催されている。

 第8回目の開催となった今回のコンテストは、2019年11月より「10年後の暮らしを楽しくする乗り物」をテーマに募集。全国から352件(高校生311件、 中学生41件)の応募が寄せられた。審査は、自動車・部品メーカー各社のデザイナーなど各分野のプロが担当。 厳正な審査を行った結果、 カーデザイン大賞1点、 カーデザイン賞2点、 ダビンチ賞2点、 審査員特別賞1点、 佳作23点が選出された。

 各受賞作品と審査員の講評は以下のとおり。

■カーデザイン大賞(最優秀賞)

「地球温暖化というグローバルな社会問題をテーマに取り組んだ意欲的な提案です。車体を植木鉢に見立て、FCのクルマから排出される『水』を使って植物を育てるというアイデアがとても斬新です。将来このクルマが街中を走るようになれば、ヒートアイランド現象の対策にもなりそうです。
植木鉢をイメージした親しみやすいスタイリングデザインは、車の踏ん張り感をしっかりとスケッチに表現し、カーデザインの魅力も良く伝わっています。また、各ユーザーが育てている植物がクルマの特徴となり、クルマの新しいドレスアップ提案になっていることにも好感が持てます。とても上手なスケッチで、説明文を読まなくても一瞬でコンセプトが伝わるとても素晴らしい作品です」。

【作品名「MACETA」/伊藤詩唯サン(名古屋市立菊里高等学校1年)】

 

■カーデザイン賞(高校生の部)

「一見、新しい車椅子の提案に見えるが、前輪の間に深く座るシートポジションは、路面が近くスポーティーな走りを予感。スタイリングデザインは、オープンエアで風を感じて走るバイクのような爽快感と、ハンモックのような心地よさを追求した網状のシートによって、新しいモビリティデザインの可能性を感じさせる。
左右に可変するボディと、スタイリングの特徴になっているリアステアの動力部は、駐車時の省スペース化も考えた都市部での駐車場問題を解決する意欲的な作品です」。

作品名「Fun!mock」/赤坂京香サン(栃木県立足利工業高等学校3年)

 

■カーデザイン賞(中学生の部)

「ハニカム構造で強度を確保した安全性の高そうな卵型キャビンと三角断面のフレームで、上手くスタイリングを両立。スポーティーな外観は走る楽しさを予感させるスタイリングで、とても格好良くまとまっている。
安全性と快適性をテーマにしながらも、クルマの走る楽しさをデザインに表現したとても好感が持てる提案。ハニカム構造をキャビン後方に少しだけ表したデザイン上のアクセントと、ハニカムをモチーフとしたロゴデザインも、このデザイン提案への作者の強いコダワリを感じました」。

作品名「COCOON」/浜名克聡サン(横浜市立平戸中学校2年)

 

■ダビンチ賞(高校生の部)

「目でコントロールができる新しい車椅子の提案は、手足が不自由な人でも簡単に操作ができるアイデアで、使用する人に優しいユニバーサルデザイン。スタイリングの大きな特徴となっている目をモチーフにしたカプセル状のボディは、守られている感じが乗っている人に安心感を与え、ホイールの発光部の色の変化で、乗っている人の健康状態を外からもわかりやすくするなど、随所に作者の優しさが伝わってきます」。

作品名「I’m Eye」/宮 敬汰サン(都立工芸高等学校2年)

 

■ダビンチ賞(中校生の部)

「インホイールモーターの動力源を使い、くるまの時はホイールとして、ドローンモードの時はプロペラとして空も飛ぶことができる。またこの可変する車体を利用し、車高を高くした時は走破性が良く、高速走行時は車体を低くし空気抵抗を減らすことで速く走ることもできるアイデアが斬新です。
4名乗車を可能にしたシートレイアウトによって絞り込まれたフロントノーズとリアまわりのスタイリングが、さらにスポーティーでカッコイイ。SF映画に出てくるような空を飛ぶ自動車が現実になる未来がすぐそこまで来ていると予感させる、誰でも一度は乗ってみたくなる素晴らしい提案です」。

作品名「Himmel」/魚住琢磨サン(岡山白陵中学校3年)

 

■審査員特別賞

「現代のストレス社会で癒されるオアシスを求める人達に大歓迎されるモビリティの提案。“癒やされながら気が付いたら目的地に着いている”そんな移動が可能になる未来にワクワクする。タイヤを見せない配慮や、球体の外観デザインと植物で見た目にも癒やされそう。雲をイメージしたふわふわのシートとシートベルトは安全性にもちゃんと配慮されています。
整然と配列されたシートとは違いランダムに配置されたシートがより一層リラックスした移動をすることを予想させます。木漏れ日をイメージした着眼点と、その世界観を丁寧に表現したスケッチとアイデアが審査員一同に、強い情熱が伝わった力作です」。

作品名「こもれびのバス」/丸山凛子サン(女子美術大学付属高等学校2年)

以上、佳作の23作品は割愛。

 なお、新型コロナウィルス感染症の情勢を鑑み、 予定していた表彰式は中止となった。例年、 表彰式では受賞した学生達を対象に現役のデザイナーによるマンツーマンのスケッチ指導を行われていたが、 これに代わり本年は現役のデザイナーからビデオレターによるアドバイスが送られる予定という。

【詳しくはこちら】
https://www.jsae.net/car_design/R_data/c-menu.html

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