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実車で速ければゲームでも速い! プロドライバーも参戦中の「eモータースポーツ」のリアル度がスゴイ

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TEXT: 佐藤知範  PHOTO: NGM社

国体にも採り入れられ広がりを見せる「eスポーツ」

 最近は国体の文化プログラムにも採用され、日本でもスポーツ競技として認知されつつある「eスポーツ」。しかし、多くの人はゲームの大会みたいなものでしょ? 賞金も出るんだっけ? くらいの認識ではないだろうか。それは間違いではないのだが、今回紹介する「eモータースポーツ」の予備知識として、もう少しだけ補足させてもらいたい。

【eスポーツって何?】
◆ゲームの腕を競い合う「スポーツ競技」
◆ゲームのタイトルやジャンルは多数
◆高額な賞金が出ることもある
◆日本ではプロライセンス制度もあり

 

【eスポーツはどこでやる?】
◆大きな大会は基本的に屋内施設で行われる(オフライン)
◆オンライン大会も頻繁に行われている
◆2019年の茨城国体で開催された
◆2020年の鹿児島国体でも開催予定(※)
※新型コロナウィルスの影響で延期が伝えられています

 

【eスポーツを誰がやる?】
◆大会にもよるがプロアマ問わず出場可能
◆これも大会次第ながら小学生が出た例も
◆eスポーツを職業とするプロゲーマーもいる
◆オンライン大会はビギナーも多く参加する

「eモータースポーツ」はリアル世界と交差する

 では本題のeモータースポーツだ。いわゆるドライビングシミュレーターゲーム(簡単にいえばレーシングゲーム)を使ったeスポーツの1ジャンルなのだが、その楽しさはどんなところにあるのか? eスポーツ関連の大会主催・企画・運営などを行っているNGM株式会社の北浦さんに話を聞いた。

 「eモータースポーツは、ある意味、最もリアルに近いeスポーツといえます。たとえば現実世界で高いドライビングテクニックを持つ人は、ゲームも上手であることが多い。実際にプロドライバーの方にプレイしてもらうと、ゲーム初心者であってもすぐに上達して素晴らしい結果を出します。それくらい今のゲームの操作性はリアルに近いのです」と北浦さん。

 こんな例もある。「今年1~2月にニュージーランドで開催された現実世界のフォーミュラカーレースで、シリーズチャンピオンに輝いたイゴール・フラガという選手がいます。彼は日本育ちのブラジル人なんですが、ゲーム『グランツーリスモ』の公式世界大会(ネイションズカップ)の初代チャンピオンでもあるんです」。

 グランツーリスモといえば、「GTアカデミー」も有名だ。これはゲームのグランツーリスモをプレイし、成績優秀者にリアルのプロレースドライバーになるチャンスを与えるというもの。2008年から始まったコンテストで、すでに20人以上の「GTアカデミー卒業生」がプロのレーサーになっている。

 「いくらアクションや格闘ゲームが上手でも、現実世界でゲームと同じように動けるわけではありません。その点、こうしたeモータースポーツはリアルと重なる部分が多い。レーサーだけでなく、クルマ好きの人、運転が好きな人とも親和性が高いと思います」。

観戦者として楽しめるのも大きなポイント

 とはいえ、eモータースポーツはタイムや順位を競う「スポーツ競技」。コンテストに参加するようなプレイヤーたちは非常にハイレベルで、ちょっと練習したくらいで肩を並べられるものではない。この辺の感覚はリアルスポーツと同じだ。

 「だからといってeモータースポーツを楽しめないわけではありません。それこそリアルスポーツ同様、『観て楽しむ』こともできます。基本的にeスポーツの大会は観戦可能な施設で行われるので、そこに足を運べばトッププレイヤーたちの腕さばきを生で見られます。著名なプロドライバーがゲスト出演し、バーチャルとリアルのプロ同士のバトルが繰り広げられることもありますよ」と北浦さん。

 余談だが「腕さばき」は必ずしも比喩表現でない。eモータースポーツの選手たちはアーケードゲームのような「ハンドルコントローラー」を使って腕でクルマを操るのだ。商品にもよるが、自動車のハンドルとほぼ同じサイズ・素材・形状で作られており、実際の運転時のような手応えや振動まで再現される仕組み。さらにアクセル/ブレーキ/クラッチペダルも実装と、まさにリアル。

 ただ現在は新型コロナウィルスの影響で、こうした人が集まるイベントは軒並み自粛を余儀なくされている。よってすぐに観戦を体験するのは難しい状況だが、通常モードに戻ればさまざまなコンテストが行われるはず。それまでは待つしかない…と思いきや、ステイホームでも開催できる&観られるのがeモータースポーツ。

 「インターネット上で行う『オンライン大会』ですね。プレイヤーたちが会場に集まるのではなく、自宅などからリモート参戦する形式で、その模様をネットでライブ配信するんです。ネット環境さえあれば誰でも気軽に観られるので、eモータースポーツを知ってもらういいキッカケにもなると思います」。

 具体的な大会のタイトルや開催予定は「eモータースポーツ」「オンライン大会」などで検索すると出てくるだろう。ちなみに5月15日には、北浦さんが企画運営する「AUTOBACS JeGT GRAND PRIX ROUND EXTRA @ONLINE」というオンライン大会が行われたばかり。

 その模様はYoutubeでライブ配信されていたので、この手のゲームは知識も腕も初心者レベルな筆者も視聴してみた。ド素人の意見で恐縮だが、参考までに個人的な感想などを述べさせてもらいたい。

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