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生誕50周年のセリカ秀逸マシンが一堂に集結したトヨタブース 【オートモビルカウンシル2020】

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TEXT: 原田 了(HARADA Ryo)  PHOTO: 原田了

セリカ生誕から早くも50年

 8月2日まで開催されているオートモビルカウンシル2020、今年は幕張メッセのホール10&11が会場となっています。エントランスから見て右手奥に設けられたトヨタ自動車のブースでは、展示車両が3台。左から順番に1973年式のセリカLB 2000GT(RA25)、世界ラリー選手権(WRC)用のセリカGT-FOUR(ST165)で90年のサファリラリー優勝車、そして1987年のIMSAシリーズでGTOクラスを制したセリカ・ターボ(出展された個体は88年シーズン参戦車輌)でした。トヨタブースでは今年で生誕50周年を迎えたセリカを、前面に押し出した格好になっていました。

様々なモータースポーツで活躍したセリカをアピール

 セリカの市販モデルのなかでもRA25は、歴代シリーズの中で最も販売台数を伸ばした中の1台です。流麗なリフトバックのフォルムは、衰えることなく輝きを増しています。

 またST165はトヨタがWRCタイトル獲得に本格的に乗り出した歴史的なマシンで、展示は90年B・ワルデガルドがサファリ優勝のもの。次期ST185では日本車として初のWRCチャンピオンを92年カルロス・サインツが獲得し、さらに翌93年にもユハ・カンクネンがドライバーチャンピオンに就くとともに、日本車として初のマニュファクチャラー・チャンピオンに輝き、見事ダブルタイトルを獲得してゆくといった流れもトヨタの殊勲でした。

 そして87~88年のアメリカIMSAシリーズのセリカ・ターボ。こちらは4代目のST162が“ベース”ですが、改造範囲が大きい純レーシングカーで、86年にデビューし、翌87年にはシーズンで15勝をマーク。日本車として初めて、ダブルタイトルを獲得しています(ドライバーチャンピオンはクリス・コード)。

 残念ながら、2006年に7代目となるST230系で生産終了となり、7代/36年に渡るモデルライフを終了することになりましたが、このセリカから“派生”したスープラが昨年復活。先代同様に様々なモータースポーツに参戦し、NASCARでは昨年から優勝を飾っていました。今季開幕戦がデビューとなるSUPER GTではGT500でトップ5を独占、GT300でも優勝、と兄弟で見事なデビューレースウィン飾ったのは記憶に新しいところです。

 

富士スピードウェイのエリア内にホテル+ミュージアムが誕生

 オートモビルカウンシル2020の初日となった7月31日のトヨタ自動車のブースでは、プレスカンファレンスが行われていました。富士スピードウェイのエリア内、西ゲートを入ってすぐの左手に新たな施設がオープンするとの発表。ハイアットのホテルブランドの中でもユニークでプレミアムな「アンバウンド コレクション by Hyatt」を、富士スピードウェイのエリア内で展開しようというプロジェクトでした。

 ホテルには貴重なヒストリックカーを展示するモータースポーツミュージアムが併設されるとのこと。そして2023年度に開通予定の新東名高速道路の小山パーキングエリア(PA)に隣接したエリアに開発中のモータースポーツビレッジ(仮称)と連携しながら、モータースポーツを体感するとともにモータースポーツの歴史に触れることができるという、ファンにとっては堪えられない夢のようなプロジェクトです。

 当初は新東名が2022年度に開通する予定に合わせて開業時期が決められたのですが、新東名の工事が遅延したことで、こちらのプロジェクトの方が先行開業することになった、という経緯があるようです。またモータースポーツビレッジ(仮称)に関してもチームガレージとして入居者(社)が幾つか決まりつつある、との噂も聞こえてきています。いずれにしても、モータースポーツファンやクルマ好きにとっては、富士のレース観戦がいっそう楽しみになるのは間違いありません。大いに期待しつつ竣工開業を待ちたいところです。

 

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