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「シャコタン」よりも世間の目も優しい! 軽自動車の「シャコアゲ」が流行るワケ

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TEXT: 内山 智子  PHOTO: K-STYLE編集部、KLC、クリムソン

中途半端に下げるなら、逆に上げてみるという選択

 車高をアゲて乗るという文化は、四駆の世界などではずいぶん前から存在していたが、ことドレスアップカーという視点から見ると、数年前まではほぼ「あり得ない」と言ってよかったと思う。車高は落とすのが当然。ローフォルムで地を這う姿こそがカッコイイ、というのが長らくドレスアップ好きの定説であった。

ローダウンした3台のL880Kコペン

 軽自動車カスタムもその流れに乗って、いかに低くするかに「しのぎ」を削ってきたものだったが、近年少し様子が変わってきたように思う。中途半端にサゲるなら、アゲてしまった方が格好いいんじゃないか、というムーブメントが発生。特に純正ショックのストローク量でギリギリまかなえる範囲で車高を上げる「ちょいアゲ」派が急増中なのだ。

草むらに佇むリフトアップしたDA62エブリイ

 そんな軽自動車のリフトアップ文化は、間違いなく軽カー総合カスタマイズメーカーの「KLC」が推奨してきたと言える。同社が出した車検対応、約3センチ(車種により数ミリの変動あり)のリフトアップスプリング「轟」は、今や50車種以上のラインナップを誇る。

KLCの轟でリフトアップしたサンバーバン

 だが同社は車高短が似合うオシャレで小振りなエアロで有名だったはず(今でもS660などはそのスタイルのエアロパーツ)。代表の川原さん自身もかつては車高短乗りで「正直車高短以外のクルマには興味が無かった」とも言っていたほど。だが、知人のショップに頼まれて、エブリイのリフトアップ車を作ったことをきっかけに、アゲの魅力に開眼した。

他の趣味にも似合うカスタムを求める時代に

「初めて車高が上がったエブリイを見た時に『あれ? 悪くないじゃん』と思ったんですよね。これはこれでアリなんじゃないかと」。
 それがいまから約4年前。そこから色々な車種でリフトアップスプリングを作り始める。ただ当初は軽自動車をアゲるということ自体がさほど認知されておらず、反響はイマイチだったそうだ。

 その潮目が変わったのは、ハスラーの登場から。
「ハスラーは元々純正でワゴンRよりも3センチぐらい車高が高い。つまりメーカーとしてもリフトアップをアリなスタイルとしているわけですよね。しかも当時、先代の23ジムニーなんかをリフトアップしていたショップたちが、こぞってハスラーに手を出し始めた。そこからリフトアップって仕様が少し浸透したというか。その後、エブリイとかの箱車をアゲる人が出始め、さらにはそれが軽トラにまで波及し、ブームが加速していった気がします」。

初代ハスラーとDA64エブリイバンのリフトアップショット

「遊べる軽」をキャッチフレーズに登場したハスラーの存在は、軽自動車の流れを変えた。
「クルマと釣り、クルマとキャンプといったように、クルマと何か違う趣味を抱き合わせして楽しむ流れになってきたんですよね。キャンプをはじめとするアウトドアブームが来たこともあって、そうした場所に行くのにカッコイイクルマって何だろうという価値観がうまれてきた。そうなると、やっぱり車高短よりも断然車高がアガっていた方が使い勝手がいい。腹下も何も気にせず走れるのはやっぱり魅力ですから」。

山林を駆け抜けるMR31Sハスラー

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