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かつて「FF車乗り」の常識だったドラテク「タックイン」を聞かなくなったワケ

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

タックインって何

 昔のドラテク本にはほぼ間違いなく掲載されていた、FF特有の『タックイン』というドライビング・テクニック。しかし最近ではほとんど耳にすることがなくなった。どんな技術でどうやれば駆使できたのか、消えてしまった理由は何なのだろうか、改めて解説したい。

タックインとはFF車のドラテクのひとつ

 タックインとはフロントタイヤが駆動と操舵を兼ねる、FF車の特性を活かしたドライビング技術のひとつだ。FF車のドラテク「タックイン」は最近の車では使わなくても早い

 前方にエンジンやミッションといった重量物が集中しているFF車は、直進安定性に優れるが曲がりにくい、すなわちアンダーステアが強い傾向を持つ。

 そして旋回中にアクセルをオフにすると、フロントタイヤの進行方向に対して横向きに働く力、いわゆる『コーナリングフォース』が回復することで、アンダーステアからオーバーステアに転じる。簡潔にいえばコーナーでテールスライドを起こして向きを変え、素早く加速する姿勢を作るテクニックがタックインなのだ。

 以前は多くのFF乗りがタックインを駆使しており、速く走るには必須ともいえる技術のひとつだったが、近年では死語と化したといっても過言ではない。その理由は果たして何なのだろうか。コーナリングでFFのタックインはあまり使われなくなった

 そもそもタックインは曲がりにくいFF車を曲げる、いわば『苦肉の策』として編み出されたテクニック。急激なアクセルオフで意図的にテールスライドを起こすのは、ひとつ間違えれば姿勢を大きく乱しスピンにも繋がる可能性があり、速さと引き換えに小さくないリスクを背負っていたワケだ。

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