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バカっ速の車いすドライバーはアウディTT RSを「手だけ」で操作! ハンデを補うドラテクと工夫とは

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明

ドライビングフィールで選んだ手動装置でタイムアタックを愉しむ

 普段からサーキット走行を重ね、メインの活動の場として、ETCC(ヨーロピアンツーリングカーチャレンジ)シリーズのVWA-Cup(フォルクスワーゲンとアウディを対象としたカテゴリー)でサーキットトライアルを楽しんでいる浦野督広さん。富士スピードウェイで1分51秒80というタイムを出す、というなかなかの腕前を持つ。アクティブにカーライフをエンジョイしているそんな浦野さんだけに、気になる手動運転自操式車両の愛車はどうなっているのか、現場で聞いてみた。VWA-Cupにも参加している浦野督広さん

タイムトライアルきっかけは体験走行

 31年前、バイクでクルマとの出合い頭の事故で脊椎損傷(胸椎の6番と7番の間)し、半身不随となったという浦野さん。当時はクルマよりもバイクが好きということで、峠を楽しむ日々を送っていたという。事故後はリハビリに1年費やし、2年後には社会復帰を果たしている。11年前にレース活動をやっているカーショップでの体験走行からサーキットでの走行にはまり、現在のようなタイムトライアルを楽しむ生活を送るようになった。手動運転装置を付けたアウディTT RS 8S  ちなみにこの話を伺ったのも11月24日(火)、千葉県・袖ケ浦フォレストレースウェイで開催となったHDRS(ハンド・ドライブ・レーシング・スクール)に、浦野さんが参加したとき。このHDRSは現在車いすレーサーとして、またレース活動以外にもさまざまな活動を展開している青木拓磨選手が立ち上げ、主催するスクールで、健常者・障がい者が分け隔てなくサーキット走行を楽しもうという趣旨のもと開催されている。

 レーシングスクールと名が付いているが、障がい者の方々が普段使用している車両を持ち込んで、サーキットという非日常の場所で走行の体験をしながら、自身のクルマの性能をもっと引き出して堪能することができる機会となっている。なんらかのきっかけになるイベント、とも言えるだろう。

 手動装置を操りながらのサーキット走行は、一般道のそれとはまた違うことも多くあるようで「ここでの体験を通して一般公道走行にも有効なドライビング技術の習得にもつながる」という。今シーズン2度目となる今回も青木拓磨選手、そしてこのHDRSの講師である山田遼選手、さらにはパリダカで活躍した三橋淳選手も参加しての開催となった。左中央には旧ニッシン(ミクニ)の手動装置 浦野さんがタイムアタックに使用する車両はこのアウディTT-RS。そのステアリング脇には、左手で引いてアクセル、押してブレーキという操作となる、旧ニッシン(ミクニ)の手動装置が備わる。この装置でタイムアタックをしていることについて青木拓磨選手は「アクセルとブレーキ操作が同時にできる装置を使えばもっとタイムが削れるはず」というが、浦野さんはあえてこの装置を使用する。富士スピードウェイで1分51秒80というタイムの浦野さん 浦野さんは青木選手がおススメするグイドシンプレックス社製を他の車両で使用しているという。しかしグイド社のものは、サーキットでの走行を考えると、アクセルやブレーキのコントロール性やそのフィーリングが掴めないということで、サーキット走行では感覚の掴みやすいミクニのハンドコントロールを使用しているという。足のつま先を固定するためにセットされているテープ

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