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コーナーリングで勝負の「理想」を捨てる! 初心者は「ストレート」を伸ばす「レの字」ラインで走るべし

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

レの字ラインで走るイメージをする

 ドライビングに限らず、スキルを身につけるには順序が重要だ。サーキットで同じラップタイムを出すにしても、できるだけリスクが低く、再現性の高い方法から練習していくのが望ましい。そういう意味でビギナーにお勧めできるのは、できるだけストレートの距離を長くとる走り方だ。

 どんなにクルマやタイヤの性能が上がっても、ブレーキをかけながら曲がったり、加速しながら曲がるのは、クルマを不安定にさせるだけ。コーナリングには、突っ込み重視やボトムスピード重視、立ち上がり重視など、いくつかのスタイルがあるが、低リスクで再現性が高いのは、なんといっても立ち上がりを重視した走り方だ。筑波サーキットのダンロップコーナーを立ち上がるホンダシビックタイプR

 簡単にいえば、ブレーキは直線でクルマが安定する速度までしっかり減速し、低い速度で大きくハンドルを切り、クルマの向きを変えて、クリッピングポイントの手前から真っ直ぐ立ち上がればいいだけ。ブレーキや入口で無理をするのは危険で失敗しやすく、攻めてもあまりタイムは稼げない。それよりも、加速区間を長く直線的にとるのが効率的と言える。筑波サーキットの2つめのヘアピンを抜ける日産フェアレディZ

 コーナリングのボトムスピードは遅くなってもかまわないので、クリッピングポイントの手前で、曲がれるスピードまで十分車速を落とし、小さく回り、直線重視で走るだけでタイムは確実に縮まってくる。わかりやすくいうと、レの字ラインで走るイメージだ。レの字でカーブを抜けるイメージイラスト

 苦手な旋回区間を短くして、その先のストレートが400mだったとしたら、クリップの手前から直線的に立ち上がることで、ストレートを405mに延ばせばいいという発想。直線加速ではスキルの差が生じにくいので、ビギナーでも上級者と同じようなトップスピードまで持って行けるはずだ。鈴鹿サーキットのコーナーリングを立ち上がっていくホンダシビックタイプR

『コーナリングで勝負』という方がロマンはあるかもしれないが、サーキットでのタイムは直線で稼ぐのが賢いやり方。まずはボトムスピードを落とし、小さく回って直線区間を長くする走り方からマスターしてみよう。

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  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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