「光るスピーカー」に「10連奏CDチェンジャー」! 昭和オヤジの青春を支えたカーオーディオの歴史 (1/2ページ)

「光るスピーカー」に「10連奏CDチェンジャー」! 昭和オヤジの青春を支えたカーオーディオの歴史

カーオーディオの歴史はクルマ文化の歴史

 車内のエンターテインメント性能は年々アップしている。さらに近い将来、自動運転が進化するとさらにエンタメ性能が重視されてくると言われている。そんな車内エンタメのセンターユニットとして長らく主役を張っているのがカーオーディオだろう。今回はその歴史を振り返ってみたい。車内エンタメのセンターユニットとして長らく主役を張っているカーオーディオ

「DIN」規格の普及(1980年代前半〜)

 近代のカーオーディオを見るとき、ひとつのターニングポイントになっているのはDIN規格の普及だ。そんなDIN規格(ドイツ工業規格)がカーオーディオのヘッドユニットのサイズを規格したのがそのそもの始まりだ。

 1984年には国際標準規格ISOとして採用され、瞬く間に世界のクルマのダッシュボードに採用されてくことになる。1DINや2DINといった呼び名で、ダッシュボードにビルトインするオーディオサイズが決められているので、互換性もあり、数多くのユニット中から好みの一台を選んで取り付けることができるのは大きな魅力だろう。カーオーディオのターニングポイントになっているDIN規格の普及

 現在の多くのクルマはDIN規格のサイズでダッシュのオーディオ/ナビのサイズが決められている(一部のメーカーでは独自サイズを採用しているケースもある)。現在の多くのクルマはDIN規格のサイズでダッシュのオーディオ/ナビのサイズが決められている

 オールドファンなら知っているだろうが、DINサイズが規格化される前のオーディオはメーカーやモデルごとにバラバラで、取り付け位置もダッシュボードの下部に吊り下げるなど、それぞれケースバイケースの取り付けを実施していた時代があった。しかし80年代にDINが浸透すると、ダッシュまわりのスマートさは急激に進化していく。ダッシュの下部に吊り下げられた8トラックデッキ

 当時のヘッドユニットで使用する音楽メディアはカセットテープが主流。自宅でレコードから好みの曲をカセットテープに録音し車内に持ち込んでいた往年のユーザーもいるだろう。80年代の音楽メディアといえばカセットテープだった

 また今では考えられないが、当時のスピーカーの主流はリアトレーへの設置だった。ドアスピーカーが普及する前は、車内スピーカーの設置場所はリアトレーがメインだったのだ。イルミを内蔵したリアスピーカーがリアウインドウ越しにリアビューを飾るのも当時ならではだった。ドアスピーカーが普及する前は、車内スピーカーの設置場所はリアトレーがメインだった

カセットからCDへ(1980年代後半〜)

 進化を続けるカーオーディオの世界。80年代後半からはカーオーディオにもデジタルの時代がやってくる。再生メディアにCDが採用されはじめるのだ。1987年にはカロッツェリアが世界初となる1DINサイズで、内蔵のカセットプレイヤーに加えて外部に設置するCDチェンジャーをコントロールできるデッキを登場させた。80年代後半からは再生メディアにCDが採用されはじめた

 間もなくすると1DINサイズのCDデッキも続々と登場し、瞬く間にカーオーディオに置ける音楽メディアとしてCDが主役の座に着くことになる。理由のひとつはCDが扱いやすかったため。カセットテープのように聞きたい曲を探すのに早送り/巻き戻しなどは必要とせず、簡単に曲送り/戻しが可能となったのも要因だった。1DINサイズのCDデッキが続々と登場した

 ちなみにカセットからCDへの移行期にはトランスミッターやカセットアダプター(カセット型のアダプターにCDプレーヤーを接続するユニット)と呼ばれる、カセットデッキでCDプレイヤーを聞ける簡易的な変換システムも普及する。CDを車内で聞きたいというユーザーのニーズに応えたのも時代と言えるだろう。CDプレイヤーをカセットデッキで聴ける「カセットアダプター」

画像ギャラリー