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いま見ても惚れ惚れ! 宗一郎氏の「見るじゃなく観る」の魂が息づくデザインが秀逸なホンダ車5台

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TEXT: 近藤暁史(KONDO Akifumi)  PHOTO: HONDA、Auto Messe Web編集部

ユニークなデザインをもつホンダ車を紹介!

 エンジン屋としてホンダは名を馳せるが、デザインもじつは秀逸だったり、ユニークなモデルが多い。そもそも本田宗一郎自体がデザインが大好きで、「見るのではなく、観るのだ」という名言を残しているほど。ホンダRA273と本田宗一郎氏

 N360の初期デザインに激怒して、自ら直したというエピソードがあるし、そもそもC70などのバイクは自身のデザインだ。C70のデザインは角ばっているのが特徴なのだが「神社仏閣スタイル」と呼ばれ、実際に京都・奈良を旅行して発想したもの。たとえば、タンクサイドのエッヂは仏像の顔がモチーフにしている。他メーカーも真似をするほどで、世界のバイクデザインに影響を与えた。

 本田宗一郎は造形係長のニックネームが付けられ、当時一緒に仕事をした元デザイナーに聞いたことがあるが、出社すると、いの一番にデザインスタジオにやってくるほどで、実際にクレイを盛ったり、削ったりしていたという。

 また一線を退いた後も、ゴルフはヘリコプターを使うこともあったが、そのまま会社に降りてきて、デザインを見にくることもあった。それだけにユニークなデザインが多いのもホンダの特徴。その中から今回は直球の個性派というよりは、改めて見ると「じわじわ」くるモデルを紹介してみよう。

ホンダT360

 ホンダ初の4輪モデルとしてお馴染みで、S360譲りのツインカムもさることながら、デザインもユニーク。カバゴンのような愛嬌のあるスタイルで、ボンネットにHの文字が大きく入っているのはセンスよしだ。ちなみに写真で見ると大きく見えるのはデザインの妙だが、実際は恐ろしく小さい。DOHCエンジンを搭載するホンダT360

ホンダ1300

 こちらはホンダ初の小型乗用車で、セダンのデザインは角目2灯と分割グリルを中心としたアメ車風のフロントマスクとしたもので、2ドアクーペは一転してにらみの効いた丸目4灯とした。空冷スポーツという稀有なキャラクターをうまく表現しているだろう。ホンダ初の小型乗用車のホンダ1300S

ホンダ・シビックカントリー

 ホンダ初のワゴンがこちらで、後継車のシビックシャトルとともに、ユニークなデザインだ。ただのステーションワゴンではなく、今で言うところのSUVテイストもうまくプラスしているのはさすがだ。ワゴンでありながらSUVテイストも取り入れたホンダ・シビックカントリー

 一連のなかでは初代シビックシャトルが一番ユニークで、じつはあのシティとデザイナーは同じで、そう聞くと納得ではある。ちなみにこの頃、ピニンファリーナと提携していたが、まったく参考にならなかったとのこと。ホンダシビックカントリーのリアまわり

ホンダCR-X

 初代のバラードスポーツCR-X、そして2代目とデザインはほぼ同じで、リアをすっぱりと切り落としたような、コーダトロンカスタイルが特徴だ。コーダトロンカデザインを持つホンダCRX

 大胆な処理だが、軽量を見た目で表現していたし、空力性能の向上に威力を発揮したとされる。3代目のCR-Xデルソルはまったくの別キャラではあったが、こちらもプレーンながら個性をうまく演出したデザインだった。電動ルーフを備えるホンダCRXデルソル

※初稿では初代CR-Xのデザイナーを岩倉氏としましたが、その後の取材で事実では無いことが判明したため本文から削除しました

ホンダ・ビート

 マツダのAZ-1、スズキのカプチーノとともに、お馴染みABC三兄弟のBがホンダのビートだ。公表されていないが、デザインしたのは外国人で、ピニンファリーナなどの名前が上がっているが、正確なところは不明だ。イタリアンデザインを採用したホンダ・ビート

 そう言われると面をうまく利用した手法は欧州のスタイルではある。1995年に登場して、日本でもヒットしたイギリスのMGFのリアスタイルはビートリスペクトで、とても似たようなデザインにしている。

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