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車中泊&キャンプで「最高の一杯」を!  生豆の焙煎からコーヒーを美味しく作る「コツ」とは

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭

抽出方法によって挽き方を変える

 焙煎が終わったら「コーヒーミル」で豆を挽く。材質は金属製やプラスチック製や木製といろいろあるものの、機能は一緒なので容量やデザインの好みで選んでいいだろう。ミルは目の細かさを調整できる製品が大半で、細挽き/中挽き/粗挽きと好みにセッティングする。一般的なドリップなら細挽きまたは中挽き、パーコレーターを使うなら粗挽きがオススメだ。

 続いては淹れ方をカンタンに解説したい。まずはお湯で「サーバー」や「ドリッパー」を温め、コーヒーの温度や風味を保てるようにする。次にドリッパーにフィルターをセットして、挽いたコーヒー豆を1杯につき10gを目安に入れ、お湯を染み込ませる“蒸らし”を行う。20秒ほど過ぎたら再びお湯を少しずつ注ぎ足し、フィルターから溢れないように注意しつつ繰り返す。お湯の注ぎ口は細い方が量をコントロールしやすいが、道具を減らしたいなら普通のケトルでも問題ない。

難しいけど便利なパーコレーター

 自宅の環境とは違うキャンプなので、ある程度の割り切りは必要と心得よう。美味しく作るのが難しいといわれながらも、世界中に根強いファンが多いのはパーコレーター。ケトルの内部に漏斗を逆さまにしたようなパーツを入れ、上部に取り付けたバスケットにコーヒー豆をセットする。火にかけると沸騰したお湯が中央のパイプから間欠泉のように吹き出し、フタの裏側に当たって豆に降り注ぎコーヒーが抽出されていく。フタの外側にある透明のツマミで色を確認するのだが、このタイミングを見極めるにはかなりの経験が必要なのだ。

 酸化しやすく味もドリップに及ばないとネガティブに評価されることも珍しくないが、フィルターやドリッパーが必要ないため手軽であったり、豆の脂分や雑味がそのまま出るワイルドな風味を好む人もいる。パーコレーターは1800年代の前半にフランスで発明され、西部開拓時代のアメリカで広く普及した歴史あるギア。人とはちょっと違う通なコーヒーを作りたいなら、最初は失敗するのを覚悟のうえで使ってみて欲しい。

 いずれにせよ自宅とは違った自然の中で飲む、自分で作ったコーヒーが美味しくないワケがない。泊まりがけでキャンプした朝だけに限らず、焚き火を囲んでの一杯でもデイキャンプでも自宅の庭でも、コーヒーの奥深さを楽しむシチュエーションはいくらでもあるのだ!

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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