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「R32GT-Rの皮を被ったR35」生みの親! 破天荒すぎる「伝説のチューナー」が語る「R」の魅力とその半生

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TEXT: GT-Rマガジン編集部(GT-R Magazine)  PHOTO: GT-Rマガジン編集部

1200ps仕様も製作し弱点も隅々まで理解

 そんなR35の底力に魅せられた永田代表は、現在の相棒の前にも刺激的なR35と付き合ってきたのは前述の通り。素性の良いエンジンだから 1200psという途方もないパワーがRB26よりも苦労せずに生み出せる。しかしクラッチやミッションがおぼつかないのが弱点だ。

トップシークレットが手掛ける日産R35GT-Rのフロントビュー 初期のころはミッションギヤの位置を感知するセレクターソレノイドのピストンのガタが大きくなってミッションエラーが多発。苦肉の策として重りを付けてピストンのバランスを保たせることで誤魔化していた。 その2年後にクリアランスを減らすピストンのキャップが日産から出てミッションエラーは減っていった。  プロペラシャフトのボルト緩みを誘発するフライホイールハウジングのガタもサーキット走行では頻繁に発生。これも日産から対策品が出るまでは常にチェックを強いられた。クラッチの不快な繋がりも気になった。これにはミッションのコンピュータを使ってクラッチの繋がりの強さやタッチポイントを調整して対応。それでも直らないとクラッチをバラして内部のシムを調整した。

トップシークレットが手掛ける日産R35GT-Rのサイドビュー

快適で遊べてトラブル知らずのR35が現相棒

 年々進化を続けているR35はとくにMY17から新設計部分が増えて格段に扱いやすくなった。同時に永田代表のノウハウも蓄積されて、今はトラブルをほぼ克服している。

「750psくらいだとそこそこ遊べて快適で、普通に飛ばす程度では何の問題も起こりません。しかし今回の相棒は、さらにマージンを採って600psにしています」 

トップシークレットが手掛ける日産R35GT-Rのインパネ

 エンジンもミッションもコンピュータはMY17よりもさらに進化したMY20に変更。ブースト圧をノーマルの0.9kgから1.2kgまで引き上げているだけで、ターボはもちろんエキゾースト系も純正のままを維持している。

「パワーに頼らないでどれだけ楽しさが表現できるかをこの相棒と共に追求していきます。走行距離がもうすぐ15万kmだから、VR32と同様に手放さずにじっくりと付き合っていくつもりです」  

R32にR35の機構を委嘱したトップシークレットのVR32のエンジン

 不具合とは無縁で燃費もいい。さらに多くのチューニングカーを乗り継いできた永田代表ならではの奥深さも注ぎ込んでいく。パワーだけではなく楽しさを追求するのがチューニング。今後どのような楽しみ方を提案してくれるのか、楽しみだ。

R32にR35の機構を委嘱したトップシークレットのVR32のフロントビュー

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