「ランエボ」が好き過ぎて「幻の限定車」を自力で輸入!「FQ-400」を手に入れた夫婦の「涙と笑いの物語」 (1/2ページ)

「ランエボ」が好き過ぎて「幻の限定車」を自力で輸入!「FQ-400」を手に入れた夫婦の「涙と笑いの物語」

この記事をまとめると

■約100psアップのイギリス限定車
■エボXを一度手放すも諦めきれず再購入
■カタログ撮影にも使われた貴重な個体だった

最高出力は403ps! 驚異のスペックを誇る「ランサーエボリューションX FQ-400」

 2009年5月、英国三菱からランサーエボリューションXをベースにしたハイパフォーマンスモデル「FQ-400」が発売された。搭載エンジンは、2L直4DOHC MIVECターボの4B11型こそ同じだが、標準車の300psに対して403psまで最高出力が高められ、最大トルクも53.5kg-mと驚異のスペックを誇る。

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FQ-400を手に入れた日本人オーナー夫婦画像はこちら

 じつはFQのネーミングを持つ車両は過去にもう1台存在している。英国三菱30周年記念車として100台限定で登場したランエボ8 MRベースのモデルだ。また、2014年には英国三菱40周年記念モデルとして「ランサーエボリューションX FQ-440 MR」をリリース。ネーミングの440が示すとおり最高出力は440psまで高められていた。FQ-400を手に入れた日本人オーナー夫婦画像はこちら

初出:CARトップ2019年8月号

悲願の末、手に入れた日本人オーナーを突撃取材

 よほどのランエボオタクではない限り知るよしもない「ランサーエボリューションX FQ-400」だが、広島に購入したオーナーがいるという噂を聞きつけ、早速取材に向かった。

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 オーナーの濱吉さんは、エボ7の新車購入をきっかけに、その後もエボX(SST)を乗り継ぎ、すっかりエボの虜になっていた。しかし、サーキット走行を嗜みながら普段の足としても使っているなかで、2回のミッション載せ替えを経験。1回目はクレーム修理でなんとか乗り切ったが、2回目は120万円の有償修理に(涙)。さすがに2度あることは3度あるかもしれない……という疑心暗鬼と恐怖に怯え、泣くなくエボXと惜別することに。

ポータルサイトの翻訳機能を駆使して商談したのだが……

 しかし、エボXがエボリューション(進化)しないとわかると、以前から気になっていたFQ-400が購入できないかと、ものは試しで英国の中古車サイトを覗いてしまったのが幸か不幸か、笑いと涙の物語の始まり。FQ-400を手に入れた日本人オーナー夫婦画像はこちら

 ほどなくしてお目当てのクルマを発見したのはよかったが、そこには英会話というエベレストの北壁並みの高い壁がそびえ立つ。しかしいまや便利な時代。ポータルサイトの翻訳を使って、おかしな英語とおかしな日本語によるそもそも会話が成り立つのかという商談を繰り広げたが、購入の決断までには至らず。クルマは別の人のもとへ旅立ってしまった(涙)。FQ-400を手に入れた日本人オーナー夫婦画像はこちら

失敗は成功のもと? 懲りずに覗いていた中古車サイトで現在の愛機と出会う

 それでも濱吉さんは、性懲りもなくまた英国の中古車サイトを覗いていると、のちの愛機となるブルーのFQ-400とモニター越しに対面(うれし涙)。さっそく購入の意思をメールでお店に伝えると、代行業者を通してほしいということになり、クルマ仲間の情報網を駆使し、輸入代行業を手がける「ウインカーズ・クルマヤコーゾー」に仲介をお願いしたのだ。FQ-400を手に入れた日本人オーナー夫婦画像はこちら

 もう、ここまで来ればひと安心かと思ったら、そうは問屋は卸さなかった。

 車両購入代が当初の予算を上回ってしまったこともあって、日本への輸送費を削るために「よく部品がなくなる……」と悪名高いRORO船(車両甲板を持つ貨物船)で大切なの愛車を輸送することに。FQ-400を手に入れた日本人オーナー夫婦画像はこちら

 その間、『契約したのはいいけど本当に日本に届くのだろうか?』と不安を抱えながら過ごす日々。約1カ月の航海であったが、到着が待ちきれずに輸送ルートと移動距離を計算しながら、今どのあたりを航海しているのかをチェックする毎日を過ごしていた。