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語源は? 車検は通るの? カーマニアでも意外と知らない「マフラーカッター」基本のき

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TEXT: 平塚直樹(HIRATSUKA Naoki)  PHOTO: Auto Messe Web編集部,WAGONIST編集部

お手軽カスタムパーツのマフラーカッターとは

 クルマのパーツに「マフラーカッター」なるものがある。愛車をイジることが好きな人にはお馴染みのものだが、知らない人だと「マフラーをカットする工具?」と思ってしまう人もいるという。

 マフラーカッターは比較的簡単に装着できることや、価格もリーズナブルなものが多いため、クルマを手軽にカスタムできるパーツとして人気が高い。しかし装着方法や選び方をひとつ間違えると、とんでもない「痛い目」に遭うこともある。そこで、ここでは、今さら人には聞けないマフラーカッターのイロハについて紹介する。

その語源は一体? どこに取り付けるもの?

 マフラーカッターはマフラー出口の先端部分に取り付けるパーツのことだ。主に、クルマのドレスアップ効果を目的に装着するものがほとんどで、好みや愛車の車種に応じてさまざまなタイプを選ぶことができる。また、ドレスアップだけでなくマフラー先端部分のサビを防ぐ効果も期待できる。片側2本出しのマフラーカッター

 カッターという名前の由来には諸説あるが、あくまで出口部分に被せるだけのパーツであるものが多く、カット(切断)する工具などではないのは前述の通りだ。あくまで推測だが、マフラーカッターには先端が斜めにカットされた、いわゆる「スラッシュカット」と呼ばれるタイプも多い。その形状やデザインから呼ばれた愛称がいつのまにか一般化し、製品の呼称になったのではないだろうか。スラッシュカットタイプのマフラーカッター

実は種類も多く個性が演出できるアイテム

 マフラーカッターは、種類が豊富で、自分の好みやスタイルにあったタイプを選ぶことができる。先に述べたスラッシュカットのタイプをはじめ、シンプルな円筒形やスポーティな楕円形、出口が2本出しになったデュアルタイプ、出口が四角くなったスクエアな形状など、多種多様のデザインを施した製品が販売されている。また、先端をロール加工したり、内側がパンチングメッシュになっているものなど、細かい処理や加工に凝っている製品もある。スポーティな楕円形のマフラーカッター

 材質には、主にスチール、ステンレス、チタンが多い。スチール製はインターネットの通販などでは1000円以下で販売されている製品もあり比較的安価だ。だが安いぶん、サビやすかったり熱で歪むものもある。

 マフラーカッターの主流はステンレス製で、サビや熱に強く高級感を演出できるものも多い。価格的には、やはり1000円以下のものから、中には30万円近くするものまでさまざまだ。ブルーの焼け色のマフラーカッター

 チタン製もサビや熱に強く、さらに軽いのが魅力だ。ブルーの焼き色が入ったタイプも多く、愛車にスポーティなスタイルを演出することができる。こちらも価格はさまざまだが価格は比較的高めだ。チタン色が欲しくて価格も抑えたいのであれば、ステンレス製でもチタン風の塗装を施したものがあるので、そちらを選ぶこともできる。

 ほかにも、例えば純正マフラーがストレートタイプであれば、出口の向きを下向きにしたり、逆に上向きにするなど、角度が変えられる製品もある。マフラーカッターが下向きになるタイプであれば、排ガスが車体後方へ直接出ることがなくなるといった効果も期待できる。

あくまで「見た目重視」で性能は変わらない

 マフラーカッターを取り付けると、例えば排気音や性能は変わるのか? 基本的には、いずれもノーだ。マフラーカッターは純正マフラーの出口に装着するだけのものなので、音質が変わったりパワーアップなどはほぼ望めない。

  性能や音質を変えたいのであれば、マフラー自体を社外品に交換する必要があるが、費用は数十万円はかかる。

 マフラーカッターはあくまで手軽でリーズナブルにドレスアップするためのパーツだ。愛車のリヤビューを飾る効果のほかは期待しないほうがいい。

 市販されている製品の中にはエンド部が完全にカバーされているものや、出口が小さくなっているものもあり、そういったものは音質などが多少変わることも考えられる。ただし、出口がフルカバーのタイプなどは排気効率が悪くなる可能性もあり、燃費が悪くなったり逆にパワーダウンに繫がる危険性もある。

取り付ける際のポイントは?

 マフラーカッターは基本的に純正マフラーの径に対応したものであれば装着が可能だ。製品を選ぶ場合は、まず愛車の純正マフラーのサイズに適合しているかどうか確認したい。

 取り付け方法は製品により多種多用で、金属のバンドで固定するものから、専用ステーを取り付けるものまである。マフラーカッター取り付け状態

  簡単に装着できるタイプであればDIYでもできてしまうが、気をつけたいのが走行中に脱落してしまうこと。確実に装着していないと大きな事故に繫がる場合もある。特に安い製品では、そもそもきちんと固定できない粗悪品があることも考えられる。そういった製品でも加工を施せば固定は可能だったりするが、もし自信がない場合はプロのショップなどに依頼することをお勧めする。

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