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HREタンドラ、シリーズランキング3位をキープ!【2021NASCARトラックシリーズ第12戦】

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: Hattori Racing Enterprises

ピット戦略により後退し9位フィニッシュ

 ナスカーの世界で唯一の日本人オーナーである服部茂章代表が率いるチーム「HATTORI RACING ENTERPRISES(HRE)」は、長年アメリカで人気のカーレース「NASCAR(ナスカー)」の「CUP(カップ)」、「Xfinity(エクスフィニティ)」、「Camping World Truck(トラック)」という3大カテゴリーのうちのひとつ、トラックシリーズに参戦している。

 2019年から、このトラックシリーズへの「タンドラ」での参戦をメインに、エクスフィニティシリーズへスポットではあるが「スープラ」でも参戦を開始している。そして、今回のナッシュビル戦でダブルエントリーでこれに挑むこととなった。

 

決戦の舞台はナッシュビルスピードウェイ

 今回トラックシリーズ第12戦の舞台となるのはテネシー州にある1周1.33マイル(約2.145km)のDシェイプ・オーバル(D型の楕円形)のナッシュビルスピードウェイ。路面は全面コンクリート舗装でバンク角はフロントストレート9度、バックストレート6度、コーナーで14度と浅く滑りやすくなっており、それでいて路面には継ぎ目があってバンピーで、タイヤの消耗が勝敗を分けるポイントとなるコースとなる。

 HREでは若手ドライバー、オースティン・ヒル選手を起用し、ゼッケン16を付けたトヨタ・タンドラで挑戦を続けている。このナッシュビル戦には「JBL」の支援を受け、「#16 JBL TOYOTA TUNDRA」で参戦した。

 このナッシュビルのコース150周で争うこととなるトラックシリーズ第12戦の「Rackley Roofing 200」は6月18日(金)のワンデーで、練習走行・予選・決勝を行う。午前10時から行われたフリー走行では、16号車はピットインを繰り返しながらセッティング変更を重ね、最終的には29秒97の6番手のタイムを記録。そして1ラップのタイムアタックで臨む予選では、30秒15のタイムで2列目イン側の3番グリッドを獲得した。

 

決勝は一進一退を繰り返し9位フィニッシュ

 その決勝レースは3ステージ制で、第1ステージ45周、第2ステージ50周、そして最終ステージが55周となる。HREの16号車はレースがスタートすると同時に好ダッシュを決め、2番手にポジションを上げ、すぐにトップに並びかける勢いで走り出す。この第1ステージは非常にクリーンな状態のまま、ステージチェッカーが出され、ヒル選手は2番手でチェッカーを受ける。

 このステージブレイクでは給油と4本のタイヤ交換のためピットに戻り、3番手でコースに復帰。第2ステージのスタートでは前を阻まれ前に行けず逆に4番手に順位を落とすも、ここからは第1ステージ同様の淡々とした展開が続く。78周目に後続のスピンでこの日初めてのイエロー・コーションが出されると、チームはここでヒル選手にピットインを指示。

 コースに戻ったタイミングで16号車は14番手まで順位を落としたものの、ここからポジションを挽回するはずだった。しかし中段の混戦の中でタービュランス(空気の乱れ)が起き、思うようにペースアップができず。前後の車両と順位を入れ替えながらのサイドバイサイドの展開が続き、そのまま95周目の第2ステージのチェッカーを受ける。

 当初のチーム戦略ではこのステージブレイクでコースに留まり最終ステージを上位からスタートする予定だったが、チームはさらなるハンドリングの向上を狙いピットインを指示。セッティング変更と共に給油、タイヤ交換を行い18番手から最終ステージへと向かうが、この戦略変更が結果的には裏目に出てしまう。

 104周目、最終ステージのグリーンフラッグが振られると、各ドライバーはアグレッシブな走行で順位を入れ替え、それまでの展開とは一変してクラッシュが多発する。チームの戦略変更により中段グループからのスタートとなったヒル選手は度重なるクラッシュを何とか切り抜け徐々にポジションを上げて行くのだが、このコースの特徴であるコンクリート路面はラバーの載ったレコードライン以外は非常に滑りやすく、ヒル選手はハンドリングが向上したマシンで何度も追い抜きを試みるが、思うように順位を上げることができず、最終的には9位でチェッカーを受けることとなった。

 シリーズポイントが均衡している中で、16号車はこのトップ10フィニッシュによるポイント追加によりシリーズランキング3位をキープした。次戦も、トラックシリーズとエクスフィニティシリーズの両レースに参戦。トラックシリーズ次戦はポコノレースウェイでの「CRC Brakleen 150」。特徴的な三角形のトライアングルコースでの一戦となる。

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