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今、GT-Rが狙われている! 巧妙な窃盗団を撃退する「最終手段」とは何か

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TEXT: GT-Rマガジン編集部  PHOTO: GT-Rマガジン編集部

ターゲットになりやすいGT-Rを守る最新対策とは

 さて、ここからはGT-Rに特化して、最新の防犯について話を進めよう。GT-Rユーザーからも信頼されているプロショップ「ワークスオートアラーム」の中村裕一代表に話を伺った。

 GT-Rは車上荒らし(部品やナビなどを盗られる)よりも車両自体の盗難が多い。イモビライザーがないR32/R33はもちろん、イモビライザーを装備しているはずのR34やR35ですら普通に盗まれてしまう時代。かつてはセキュリティを装着していれば安心、セキュリティをLEDなどでアピールしておけばOK、という時代もあった。しかし中古車相場が高騰している今となっては「サイレンが鳴ろうが盗む」というところまで来てしまった。そうなれば、しっかり対抗できるシステムを選ばなくてはならない。そんな時代になったということだ。

 窃盗犯の手順として、まずバッテリーを外してサイレンを止めることから始まる。これに対抗するにはバッテリー内蔵サイレンを追加することが有効だ。これで電源を遮断されても警報を鳴らし続けられる。そして鳴り止まなければサイレン自体を取り外そうとするので、すぐに見えない場所や取り外しにくい箇所、できれば2カ所に設置する。これで相当時間が掛かるので諦める可能性が高くなるだろう。さらには直結してセルモーターを回す、押し掛けするなどしてイモビライザーを回避してくるので、燃料系や点火系など2系統以上でイモビライザーを追加する必要がある。マニュアル車をほかのクルマで押してエンジンを掛ける姿が防犯カメラで撮られたケースがいくつもあるとのこと。そのような荒っぽい手口を使う相手には、こういったワンランク上のガードを仕込んで、やっと安心が手に入れられるのだ。

自宅ガレージから盗まれるケースも多い

 また、中古車を購入した際にすでにセキュリティが施工されていたが、使い方がよくわからない、センサーの感度調整が上手くできない、などの理由でシステムをOFFにしていて盗まれるケースが多い。せっかくインストールされているのに動作させていなくては簡単に盗まれて当たり前。悔やんでも悔やみきれないだろう。まさに宝の持ち腐れと言える事例だ。ぜひとも専門店に点検や調整を依頼して最大限活用してほしい。カーセキュリティ施工の老舗、ワークスオートアラームの中村代表も警鐘を鳴らす。

「自宅ガレージに入れているから安心と言っている方も、まだ狙われていないだけ。狙われたら簡単に盗まれます。自宅前や鍵付きガレージから盗まれた事例をたくさん見てきました。今夜遭うかもしれない盗難被害に、一日も早く対策をしてほしいです。車両の安全を毎日確認しにくい環境の場合は、GPSでの位置情報提供や駆け付けサービスもあるココセコムをオススメしています」

 窃盗犯のレベルが上がってきているが、守る方も対抗手段をしっかり持っている。頼らない手はないだろう。盗難が多いと言われるGT-Rに特化して話を進めてきたが、愛車がGT-Rじゃないからと安心はできない。最初にも述べた通り、人気車種、高級車はピンポイントで狙われる。窃盗犯が「面倒くさい」と思うような手段を講じれば、まだ未然で防ぐこともできるだろう。大切な愛車を守るため、今すぐにでも防犯対策を講じてほしい。

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