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服部茂章率いるHRE、スープラでNASCAR・Xfinityへ2021年もスポット参戦開始!

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: Hattori Racing Enterprises

クラッシュが頻発する荒れた展開を切り抜け9位でチェッカー

 アメリカで人気のカーレース「NASCAR(ナスカー)」の「カップ」、「Xfinity(エクスフィニティ)」、「Camping World Truck(トラック)」という3大カテゴリーのうちのひとつ、トラックシリーズに長年参戦している、ナスカー界で唯一の日本人オーナーである服部茂章代表が率いるチーム「HATTORI RACING ENTERPRISES(HRE)」は、2019年からトラックシリーズへの「タンドラ」での参戦をメインに、エクスフィニティシリーズへGRスープラでスポット参戦を開始。そしてナッシュビルスピードウェイでのナッシュビル戦でダブルエントリーし、これに挑んでいる。

服部茂章率いるHRE、スープラでNASCAR・Xfinityへ2021年もスポット参戦開始!

ナッシュビル戦に挑むオースティン・ヒル選手

 前日のトラックシリーズでの参戦に引き続いて、今季エクスフィニティ初スポット参戦となるナッシュビル戦へ投入するのは、アイシンカラーの「#61 AISIN TOYOTA GR SUPRA」。ドライバーはHREからトラックシリーズも走っているオースティン・ヒル選手である。

服部茂章率いるHRE、スープラでNASCAR・Xfinityへ2021年もスポット参戦開始! トラックシリーズ第12戦と同じく、舞台となるのはテネシーにある1周1.33マイル(約2.145km)のDシェイプ・オーバル(D型の楕円形)。路面は全面コンクリート舗装でバンク角はフロントストレート9度、バックストレート6度、コーナーで14度と浅く滑りやすくなっており、それでいて路面には継ぎ目があってバンピーで、タイヤの消耗が勝敗を分けるポイントとなるコースとなる。

服部茂章率いるHRE、スープラでNASCAR・Xfinityへ2021年もスポット参戦開始! シリーズ第15戦の「Tennessee Lottery 250」はナッシュビルのコースを188周(250マイル=420.33km)で争う。前日のフリー走行で14番手となる31秒25のタイムを記録していた61号車だが、6月19日(土)午前中に開催された予選では30秒99とタイムアップしたのだが、周りもタイムを上げてきており、最終的に15番グリッドを獲得することとなった。

 

決勝は乱戦の末9位でチェッカー

 そして予選から3時間後に迎えた決勝は45周の第1・第2ステージに続き、88周の第3ステージで争う。7列目アウト側からスタートしたヒル選手はポジションキープでオープニングラップをクリアすると、その後は拮抗した3ワイドの隊列を形成し順位を入れ替えながらのレース展開となっていき、まずは17位で45周目の第1ステージのチェッカーを受ける。

服部茂章率いるHRE、スープラでNASCAR・Xfinityへ2021年もスポット参戦開始! このステージブレイクでは給油とタイヤ交換、セッティング変更を行い、17番手のポジションキープしたまま第2ステージのスタートを待つ。54周目にグリーンフラッグが振られると、第1ステージ同様に中段での混戦が続く中、70周目に後続のクラッシュによりイエローコーションが出される。このタイミングでチームはヒル選手にピットインを指示。給油とタイヤ交換してコースに戻し、61号車は23番手からリスタート。ここでも3ワイドの展開から抜け出して18番手まで順位を挽回して第2ステージのチェッカーを受ける。

服部茂章率いるHRE、スープラでNASCAR・Xfinityへ2021年もスポット参戦開始! チームはこのステージブレイクのピットインではタイヤ交換を行わず、給油のみでコースに送り出す作戦を遂行。7番手へと大幅なジャンプアップに成功した。そして最終ステージのグリーンフラッグが97周目に振られると、このブレイクで新品タイヤに替えた一団がヒル選手に襲い掛かり、たまらず61号車は12番手へとドロップ。

服部茂章率いるHRE、スープラでNASCAR・Xfinityへ2021年もスポット参戦開始! さらに周回を重ねていくと、スピードが伸びず18番手まで順位を落としてしまう苦しい展開となってしまう。ヒル選手はタイヤの消耗に苦しみながらも耐え続けて走行する中、141周目にクラッシュによりイエローコーションが出され、ここでチームはピットインを指示。他チームも含めたほとんどのチームがピットインする中、給油とタイヤ交換、セッティング変更を迅速に行い、61号車をコースに戻した結果、14番手にポジションアップ。

 レースは終盤に差し掛かり、149周目に残り39周のリスタートとなると、その争いはさらに激しさを増し153周、158周目と続けてクラッシュが発生。これらのクラッシュに巻き込まれることなく9番手に浮上。その後もイエローが頻発し、レースは残り2周のオーバータイムへ突入。ヒル選手はリスタートで一瞬出遅れてしまうが、ポジションを取り戻して9位のチェッカーを受けた。

 HREはこの後6月26日(土)・27日(日)にペンシルベニア州ポコノレースウェイにて開催されるトラックシリーズ第13戦、そしてエクスフィニティ第16戦に参戦。ダブルヘッダーは続く。

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