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人もクルマも「クールダウン」が必至! 夏場のサーキット走行で愛車を壊さない方法とは?

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

2〜3周走ったらクールダウンが基本

 7月に入り、今年もまた暑い季節がやってきた。ここ数年、日本の真夏の暑さは異常なほどで、人にもクルマにも負担が大き過ぎて心配になるほど。

 正直、外気温が33度とか35度に達するような日は、サーキット走行もおすすめできない。だが、夏だってサーキットに通いたい、という熱心な人はどういったところに気を付ければいいのか。一番気になるのは、エンジンの冷却対策だ。

最近のクルマはセーフティモードに入る

 サーキットでのスポーツ走行でも、水温は105度以下、油温は130度以下が安全圏の目安とされているが、純正メーターだけだと正確な水温、油温がわからなくて不安になることも……。できれば後付けの水温計、油温計が欲しいところだ。

 いまのエンジンは、通常のメンテナンスさえ怠らなければ、夏にサーキットを走っても壊れるようなことはない。というのも、連続走行で水温などが上昇し、オーバーヒート気味になってくると、コンピュータの指示でフェイルセーフが入り、パワーを絞ってエンジンを守る仕組みがあるからだ。

クールダウンはギヤを一段上げて回転数を抑えて走る

 フェイルセーフが入ると、ガクンとパワーが落ちる。走行中にパワーを失ったと感じたら、ギヤをひとつ上げて回転数を下げ、2~3周クーリングラップを入れてピットに戻ろう。

 これさえ守れば、後付けの水温計や油温計がなくてもとりあえず大丈夫だ。ちなみにクーリングラップは、クルマにたくさん風を当てないと冷えないので速度はできるだけ下げないようにして、なおかつエンジンの回転数は低めにするのが大きなポイント。

 また熱いときは、エンジンだけでなく、ミッションやデフ、ブレーキ、タイヤ、なによりドライバー自身が熱で非常に消耗するので、連続周回はほどほどにすること。本当に暑い時期は、2~3周走ったらクールダウンを入れるぐらいでちょうどいい。ピット(パドック)に戻ったらボンネットを開け、エンジンをかけたまましばらくエンジンルームを冷やしてやろう。

 その間、タイヤの空気圧を調整し、クーラントがリザーバータンクから噴き出していないかなどもチェック。人間の水分補給と汗を拭うのも、大事な作業だ。

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  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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