HREタンドラ、ついに今季初優勝【2021NASCARトラックシリーズ第14戦】 (1/2ページ)

HREタンドラ、ついに今季初優勝【2021NASCARトラックシリーズ第14戦】

思い切ったメンバーの入れ替えが奏功

 アメリカでもっとも人気のあるカーレース「NASCAR(ナスカー)」。「カップ」、「Xfinity(エクスフィニティ)」、「Camping World Truck(トラック)」という3大カテゴリーのうちのひとつ、トラックシリーズに長年参戦し、2018年シーズンのタイトルも獲得した、ナスカー界唯一の日本人チームオーナーである服部茂章代表が率いるチーム「HATTORI RACING ENTERPRISES (HRE)」。今季も若手オースティン・ヒル選手を起用しトラックシリーズに参戦を続けている。

2021NASCARトラックシリーズ第14戦の模様をレポート 今シーズン第14戦となる「Corn Belt 150 Presented by Premier Chevy Dealers」が、現地時間7月9日(金)に予選と決勝が開催された。今回の舞台はアイオワ州にあるノックスヴィル・レースウェイ。このダート路面の1周0.5マイルのショートオーバルコースだが、トラック・シリーズ初開催のサーキットということで、今回はレース前に練習走行、そして4組に分けられて15周による予選も行われた。

フリ−走行では16番手、予選は13番グリッドを獲得!

 今回HREは、栃木トヨタおよび福島トヨタのスポンサードを受けた「#16 TOCHIGI/FUKUSHIMA TOYOTA TUNDRA」でこれに挑むこととなった。決勝前日の7月8日(木)に行われたフリー走行では、この初開催となるダート・ショートオーバルのセッティングを進めるためピットインを繰り返しながら、セッティング変更を行っていき、最終的には22秒63の16番手のタイムを記録。翌9日午後6時から4組に分けた15周のレース形式となった予選では、4組目の予選レースに6番手から出場した。HREのヒル選手は、スタートで出遅れたものの4番手争いに追いつくと2台をパスして4番手でチェッカーを受け、ポイント獲得順により13番グリッドを獲得。

2021NASCARトラックシリーズ第14戦の模様をレポート

150周で争う決勝レースがスタート!

 そして迎えた決勝は、予選直後の午後8時にスタートした。今回は0.5マイルのコース40周の第1ステージ、50周の第2ステージ、そして60周の最終ステージからなる150周(75マイル:約120.7Km)で争うレースとなっている。

 ヒル選手はスタートから着実にポジションを上げていき16周目には7番手まで順位をアップ。この日最初のクラッシュによるイエローコーションからのリスタート後は、10番手前後の中段で順位を入れ替えながら走行を続け、9番手で第1ステージのチェッカーを受けた。

2021NASCARトラックシリーズ第14戦の模様をレポート このノックスヴィルのコースは、ピットエリアが狭く、全車一斉でのタイヤ交換が不可能なためステージブレイクではレースが一時中断され、各チーム3分間の時間内で、給油、タイヤ交換などの作業が許される変則的なピット作業となった。ここでチームは、給油と4本のタイヤ交換、空気圧調整を行いコースに戻し、コースに留まった1台の後ろ10番手から第2ステージのスタートを待つことになった。

 41周目にグリーンフラッグが振られ第2ステージがスタートした。ここでヒル選手はスタートダッシュを決め8番手に順位を上げると、トップを上回るスピードで次々に前車を攻略し61周目には一気に2台をパス。2番手まで順位を上げ、そのままの勢いでトップのイン側に入ったものの、ここで不運にも4回目のイエローコーションが出されてしまう。

 再スタートではフロントロウ・アウト側からスタートを切ったヒル選手だったが、アウト側のダートが踏み締まってはおらず、柔らかい土に足を取られ失速。合わせて後続車からの接触も受けてしまい、2番から13番手まで順位を落とす。そのまま第2ステージのチェッカーを受けることとなってしまった。このステージブレイクではコースに留まる戦略を取った3台を残して全車がピットに向かう。HREはこの3分間で給油とタイヤ交換と共にリヤショックアブソーバーの交換を行い、16号車を送り出す。ヒル選手は16番手から最終ステージを迎えることとなった。

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