GT-RやフェアレディZに「技術」は継承したが! 究極の4WDスーパースポーツ「MID4」は何故市販しなかったのか (1/5ページ)

GT-RやフェアレディZに「技術」は継承したが! 究極の4WDスーパースポーツ「MID4」は何故市販しなかったのか

ミッドシップ+4WD/4WSで新時代のスーパースポーツを目指したMID4

 クルマの基本的なコンポーネントのなかでもっとも重量が重くかさばるエンジンを、ホイールベースの間に置くことは物理学的にも理にかなっています。それが証拠にフォーミュラでもスポーツカーでも、純レーシングマシンはエンジンをミッドシップにマウントするのが一般的になっています。日本宮ランぷりに出場した日産R383 一方、エンジンの駆動力を路面に伝える駆動システムとしては、すべての車輪を使って余すところなくトルクを伝える4輪駆動(4WD)が、とくにレギュレーション的にタイヤサイズの規制が厳しくなるラリーカーにおいては必須となっています。WRCに参戦していたパルサーGTiR

ミッドシップ+4WSを取り入れたMID4

 そこでロードゴーイングの最高峰とされているスーパースポーツカーでは、ミッドシップ+4WDという基本パッケージを使用するケースが少なくありません。さらに4輪すべてで操舵を担当する4輪操舵(4WS)も併せ持つ、“ウルトラ”なスーパースポーツが企画されたことがありました。それが1985年に発表された日産MID4です。1985年に登場した日産MID4 i型 日産MID4のワールドプレミアは、1985年にフランクフルトで開催された世界最大のモーターショー、国際モーターショー(IAA=Internationale Automobil-Ausstellung 。通称“フランクフルトショー”)が舞台となりました。

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