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「安易なオフロード走行」は絶対ダメ! アウトドアブームの影に潜む「思わぬ危険」とは

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web編集部/写真AC

パンクもありうる 想定内への現場対応

 もうひとつはパンクしたときの対処法。修理キットがありトレッド面に何かが刺さっただけなら別だが、サイドウォールが裂けるなど大きなダメージを負ったときは、スペアタイヤに交換するのが唯一の選択肢になる。作業そのものは単純だし車載工具があれば十分。パンクに対処するタイヤ交換状況選択 しかしながら林道だけに地面は砂利または土なので、そのままジャッキアップするのは危険で二次災害を起こしかねない。まずはできる限り地面が硬く勾配のない場所までクルマをゆっくり移動させ、フラットな木の板などがあればその上でジャッキをかける。それでもジャッキが板ごと沈み込んだり、クルマが不安定であれば即座に中止し、素直に救援を求めた方が被害は少ないはずだ。

単独行は避けるべき 

 ココまでは脱出の方法を中心に説明してきた。しかしイチバン大切なのは道具を含む事前の準備で、まず心がけたいのは登山と同じく単独行を避けること。他にクルマがいれば牽引してもらうなど現場で何とかなる確率が上がり、レッカーの業者や万が一ケガを負ったときも救援を呼びやすい。万が一の時に備えたスコップ、ロープなどの保持も必要 もしひとりで行かざるを得ないときは、携帯電話が使えるエリアをシッカリ把握しておき、そこから極端に遠くまで進まないことも大事。あとはスコップ、牽引ロープ、ジャッキ、スペアタイヤ、脱出用の板やスロープ、パンク修理キットといった道具も欲しい。いくら高性能の4WDとはいえ万能ではない。人の手があまり加わっていない大自然は確かに魅力だが、そこに足を踏み入れるにはそれなりの準備と覚悟が必要なのだ。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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