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「22B」より激レアな「幻の限定車」! ちょっとやり過ぎのSTIコンプリートカー「S201」が今再評価されるワケ

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TEXT: 井元貴幸  PHOTO: SUBARU/Auto Messe Web編集部

  • S201の走り

STIファン垂涎のSシリーズの初代モデルとしてとして登場

「インプレッサS201 STiバージョン」は、STiコンプリートカーシリーズの最高峰にあたる「S」モデルの記念すべき最初のモデル。ベース車は初代インプレッサの最終進化系となるWRX STiバージョンVIで、もちろん軽量コンペティショングレードとなるRAをベースとしている。

空力を追求した結果、酷評を受けることに……

 S201最大の特徴は、なんといってもそのエクステリア。当時はラリーのイメージが強いインプレッサWRXシリーズだが、S201はサーキットでのイメージを色濃く演出し、フロント、サイド、リヤにエアロダイナミクスを追求した迫力のエアロが目を惹くスタイリングだ。 現行モデルのSTI製エアロパーツは、風洞実験を経て開発されている本格的な空力パーツとしても効果が高くユーザー人気の高いアイテムだが、その原点はS201にあるといえるだろう。 2段式のリヤウイングはS201に標準装備されただけでなく、スポーツパーツとしても当時販売されていた。実際の空力性能が高いS201に装備されたエアロパーツは、強烈なインパクトを放つデザインに評価が分かれ、まだまだラリーファンが多かったスバルユーザーからは酷評を受けることも多かった。

280psの馬力自主規制を打ち破る300psの高出力エンジンを搭載

 しかし空力性能だけでなく、エンジンスペックは280ps自主規制全盛の時代にコンプリートカーという「例外」のおかげで、専用スポーツECUと高効率な吸排気系を採用することで、2L水平対向4気筒ターボで300psを発生。今ではさほど驚くほどの数値ではないものの、2000年当時としては格上のスペックであり、現代のクルマにも十分通用するどころか、むしろ現代のWRX STIに匹敵する高性能を20年以上も前に実現していたことに驚かされる。 そのハイパワーを受け止める足まわりには、なんと車高調整式のサスペンションを採用。歴代Sモデルのなかでも車高調整式を採用しているのは、現時点でこのS201だけとなっている。バネレートはフロント3.7kg/mm、リヤ3.3kg/mmと、ベースモデルと比較するとフロントが0.2kg/mm、リヤが0.3kg/mm程度のバネレートアップとしたことで極端にハードな乗り味とはしていなかった。 ちなみにコイルスプリングは純正形状となるため、調整幅はわずか30mmだが、それでもノーマル状態で車高が調整できるサスペンションが装着されていたことに驚かされる。そして専用装備されるホイールにはレイズとSTI共同開発となる専用の鍛造アルミホイールを採用。ベースモデルに対して約20%の軽量化を実現している。 STIは現行モデル向けにレイズと共同開発したSTIパフォーマンスホイールをラインアップしているが、当時からレイズとの関係が続いていることが非常に興味深い。ほかにも足まわりでは、ラテラルリンク、トレーリングリンクにピロボールを採用したほか、当時としては珍しかったヘリカル式L.S.Dをフロントに採用するなど、気持ちの良いコーナリング性能を実現するためにさまざまなアイテムが専用パーツとしてお奢られていた。

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