「失敗作」の烙印を押されたが! S14シルビアはFRらしい「名スポーツカー」だった (1/2ページ)

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「失敗作」の烙印を押されたが! S14シルビアはFRらしい「名スポーツカー」だった

この記事をまとめると

  • ヒット作S13シルビアの後を受け登場したS14型
  • 3ナンバーボディ化などが要因で人気は急落
  • 今振り返ると「隠れた名車」だった

走りはS13より正常進化していた

 通常はコンセプトとか、装備や性能などから始めるのがセオリーだと思うのだが、走りの性能でいうと、S14型シルビアは市街地の快適性を除けば、すべて上まわっていたといってよい。市街地の、と言ったのはS13型とS14型を同時に乗り比べたことがないから。日産S14シルビア 攻めた走りのみだと、S14型は大きくて重くなったわけだがそんなことは感じさせない素晴らしいものだった。最初の試乗会はサーキットで行われたが、とにかく楽しくて速い。S13型の後期モデルに搭載されたSR20型エンジンは進化を果たしており、カタログ上のスペックを体感させた。SR20DET ターボのSR20DET型は最高出力220ps/6000rpm、最大トルク28.0kg-mを誇っており、S13型の205ps/6000rpm、28.0kg-m/4800rpmから進化していた。NAのSR20DE型もS13型が140ps/6400rpm、18.2kg-m/4800rpmに対して160ps/6400rpm、19.2kg-m/4800rpmとアップ。

意のままに操れるハンドリングだった

 こうしたS14型の走りは、サーキットのでも優れていて、意のままにラインをトレースできるもの。路面のうねり、サーキットでも一般道でも完全に真っ平な路面はないわけだが、進化したタイヤとサスペンション、スーパーHICASの効果で軽やかな走りを会得していた。そしてコーナー出口で強めにアクセルを踏み込めば簡単にテールを振り回すことができ、試乗会ではたてまえ上禁止されていたドリフト走行も得意分野。当時今以上のヘタッピー! な筆者であってもテールスライドを味わえ、クルマを操る楽しさを堪能させてくれた。日産S14シルビア これはS14型がボディ剛性やサスペンション、タイヤなどを進化させて、FRマシンとして幅広いユーザーがスポーティな走りを体験できる仕立てになっていたことの証明だ。サスペンションの形式はフロントがストラット、リヤがマルチリンクと変更はない。しかし、ボディ剛性の強化とワイド化によるトレッドの拡大、205/55R16タイヤの性能(S13型は205/55R15)の進化によって、ライバルたちと違う、FRならではの走りを体現していた。日産S14シルビアS13型のヒットによって開発予算も潤沢だったに違いない。S14型はしっかりと新型車、進化していたというわけだ。

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