「発進するときはまず2速に入れる」ってナゼ? 旧車乗りには「当たり前の儀式」8つ (1/2ページ)

「発進するときはまず2速に入れる」ってナゼ? 旧車乗りには「当たり前の儀式」8つ

この記事をまとめると

  • スムースに走らせるために必要
  • 安全を確保するための行為もある
  • 現代のクルマではほぼ必要な行為ばかり

チョークを引く

 チョークとは運転席に付いているノブで、冬場はこれを引いて始動した。なぜなら寒くて、かからないから。引くと燃料が濃くなって始動することができ、しばらく暖機して水温が上がると、元に戻して走り出すのが当たり前だった。逆に戻さないで走ると、燃料が濃いために吹けが悪くなったりした。現在ではコンピュータ制御のインジェクションになって、この行為は必要なくなった。

チョーク

アクセルをあおる

 チョークを引くまでもないときに行ったのが、キーをひねる前にアクセルを軽くあおってやること。キャブレターはアナログなので、キーをオンにしなくてもアクセルをあおるとガソリンは出たので、かかりが悪いときに使った。またキーをひねってスターターを回しながら軽くアクセルを踏んで合わせてやることもした。いずれも、コツ的な儀式だ。下手な人だと、かけることすら困難だった。

アクセル操作

エンジンの暖機運転

 最新のクルマも暖機が必要か論争はあるが、裏を返せばそれは旧車では必要だったからとも言える。環境うんぬん以前に、古いクルマの場合は暖まらないと、かなりギクシャクしてしまい走ることすらはばかれるほど。つまり議論以前に必須の儀式だったわけだ。

暖機運転イメージ

坂道に止めるときはRに入れてハンドルに左に

 MT車全盛の時代は坂道の駐車にも非常に気を使ったものだ。サイドブレーキを引いて、1速またRに入れるのは当然。さらに念を入れてハンドルは左に切っておいた。万が一、動き出しても左に切っておけば路肩に当たって、転がり落ちることは防げるからだ。とはいえ、サイドブレーキをかけただけでクルマを離れて、坂で動き出して焦ったということは実際にあった。

ハンドルを左に

現代のクルマは、苦労することなくスムースに運転できるよう進化している。しかし、ひと昔前までのクルマでは、エンジンをかけることすらコツが必要など、ひと手間が必要になることが多かった。そんな、旧車ならではの儀式について、代表的な8つを紹介しよう。