価格高騰中の「モトコンポ」も衝撃的だった! 元気なホンダを象徴した、明るく楽しい「初代シティ」 (1/2ページ)

価格高騰中の「モトコンポ」も衝撃的だった! 元気なホンダを象徴した、明るく楽しい「初代シティ」

お茶の間をくぎ付けにした「初代シティ」を振り返る

 1981年11月、お茶の間が度肝を抜かれるテレビCMが流れる。「ホンダ、ホンダ、ホンダ、ホンダ!」と歌いながら、外国人が海外の風景で躍っている。CMでは定番のクルマの機能や特徴についての説明は少なく(燃費や車名の字幕はあり)、目を引くのはダンスと掛け声。ホンダ・シティ=トールボーイらしいのだが、とにかく楽しそうな雰囲気だけは伝わってきた。結果的にクルマのCMっぽくない、明るく楽しい雰囲気が老若男女の目をくぎ付けにした。

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初代シティの外観画像はこちら

 後に出演していたのは英国のバンド「マッドネス」で、ダンスは「ムカデダンス」ということがわかった。キャッチコピー「ニュースにあふれてる。」シティは、登場から瞬く間に高い知名度を得ることとなる。初代シティの外観画像はこちら

先見の明があった「トールボーイ」スタイルを採用

 初代シティの特徴は、自らが語るようにトールボーイで、全長3380mm×全幅1570mm×全高1470mm。日本の各メーカーがフォーマルな4ドアセダンから、スポーティな4ドアハードトップへと移行しようとしている時代、ホンダでいえばプレリュードなど車高が低いほうがかっこいい時代に、あえて背の高いことを売りにしたモデルが登場したのだ。

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初代シティの透視図画像はこちら

 トールボーイのメリットは、ちょっと高めのドライビング・ポジションが生み出す乗降性の良さと、高めのアイポイント。乗用車のシビックよも高く、軽トラックのアクティよりも低い着座位置は人間工学に優れており、これを売りにしていた。初代シティのインテリア画像はこちら

 現在の軽自動車の規格は全長3400×全幅1480×全高2000mm以下だが、今人気のスーパーハイト系軽自動車の登場が21世紀と考えると、なんとも先見の明があったというか異端児だったというか……。初代シティのシート画像はこちら

 ホンダ・シティは、時代が変わった70年代の熱血文化から軽薄短小な文化、バブル期へと向かう時代の流れを先取りするかのような、明るく楽しい時代の到来を期待させるものだった。