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世界に1台しか存在しない「先行試作カラー」の「R32」とは? 都市伝説級の激レア「スカイラインGT-R」

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TEXT: GT-Rマガジン編集部  PHOTO: GT-Rマガジン編集部

櫻井眞一郎氏が手掛けたコンプリート2モデル

 さて、コンプリートモデルなどに目を向けてみよう。まずはスカイラインの父である故櫻井眞一郎氏率いる「S&Sエンジニアリング」が、32台限定で仕立てた「BNR32 S&Sリミテッドバージョン」だ。2000年10月に発売開始。当然生産は終了していたので、残念ながら新車ベースではない。程度のいい中古車を厳選し、ここにS&Sエンジニアリングの考えるファインチューンを施している。

 販売の受付を開始するやいなやサイトへのアクセスが殺到。わずか1分で完売となったという逸話がある。キャンセル待ちは500人以上。恐るべしだ。気になる中身は、RB26DETTはリビルトされ、ヘッドを加工するとともにチタン製のバルブリテーナーも組み込んだ。ターボはR34標準仕様。レスポンスと耐久性を重視した結果だろう。最高出力は350psにおよぶ。また、減衰力16段調整式のS&Sエンジニアリングオリジナルサスペンションキットも組み込み、リンク類などはニスモを組み合わせている。櫻井氏が手掛けただけに、GT-Rらしく高性能であったことは間違いない。

 そしてオーテックからは198台の4ドアセダンが誕生した。正確にはGT-Rではない。しかしGTS-4をベースにRB26DEを搭載。ターボではなくNAであり、すべてが不思議と感じるが、スカイラインの原点を考えれば納得がいく。こちらも櫻井氏が手掛けており、各部に哲学が見え隠れするのだ。

チューニング業界もこぞってコンプリートカーを製作

 チューニング業界が作るコンプリートカーは「HKS」のZERO-Rのほか、トミーカイラRも印象深い。また、生産終了後には「マインズ」なども独自のコンプリートモデルを製作している。

 細かいコンプリート化は数知れず。素性のいいR32だからこそ、それぞれの思う理想を描きたくなるのも当然。写真はないが「アペックス」が開発したA450というコンプリートモデルもあった。大人のツアラーを目指したそれは、あまりにもオリジナルに走り過ぎた。4つ目のヘッドライトも異質な雰囲気を醸し出していたが、さすがにレジェンドのテールレンズ流用はナシだったのではないかと今でも思うのだ。

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