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ホンダの意欲作だったけど泣かず飛ばず!「アスコット イノーバ」に足りなかったモノとは

投稿日:

TEXT: 佐藤幹郎  PHOTO: 本田技研工業

  • アスコット イノーバSi(フロントスタイル)

  • アスコット イノーバSi-Z
  • 3チャンネル・デジタル制御ABS(4輪アンチロックブレーキシステム)
  • H23A型直4DOHCエンジン
  • アスコット イノーバSi(フロントスタイル)
  • アスコット イノーバ(サイドスタイリング)
  • アスコット イノーバ(コクピット)
  • アスコット イノーバSi-Z(リヤスタイル)
  • 2代目アスコット(フロントスタイル)
  • 2代目インスパイア(フロントスタイル)
  • アスコット イノーバ(シート)

アスコットを流麗にスタイリングした4ドアハードトップとして登場!

 1989年9月にアコードに代わって登場したのが、プリモ店専売のアスコット。4代目アコードの姉妹車として、6ライトウインドウの端正なスタイリングでデビューした。アスコット イノーバ(サイドスタイリング) そのアスコットをより端正なエクステリアに仕立て、1992年3月に登場したのが、サッシュレスドアを採用したハードトップボディの「アスコット イノーバ」だ(以下:イノーバ)。

流麗なエクステリアが自慢のプリモ店のフラッグシップ

 イノーバは革新的を意味するイノベーションから用いられたネーミングが与えられた。ホンダの代表格である、シビックや軽自動車をおもに取り扱っていたプリモ店のフラッグシップモデルとして、意欲的に作られたモデルであった。アスコット イノーバSi-Z(フロントスタイル)「ハードトップ・イノベーション」をキャッチコピーに登場したイノーバの特徴は、その流麗なスタイリングで、薄口グリルとフォグランプ内蔵の大型ヘッドライトが特徴的であった。大型バンパーとローノーズ&ハイデッキかつ、クサビ形の躍動感あるスタイリングは洗練された雰囲気がたっぷり。アスコット イノーバSi-Z(リヤスタイル) 2Lエンジン搭載モデルは5ナンバーサイズ(全幅1695mm)、ハイオク仕様の2.3Lエンジン搭載モデルは3ナンバーサイズ(全幅1715mm)となっており、大きなガラスエリアを持ちながらもスタイリッシュであることが魅力だった。これまでの4ドアセダンは、居住性こそ良いがスタイリングは保守的でハードトップは恰好が良いものの実用性では劣る、といった既成概念を覆す気骨に溢れていた。

実用性も兼ね備えたスタイリッシュなフォルムが最大の魅力

 インテリアもサッシュレスを最大限に活かすように、乗員の肩から上の空間をゆったりと、肩から下の空間は適度にタイトに包み込むように仕立てられ、セダンとハードトップが融合したような居心地の良さを作り上げていた。アスコット イノーバ(シート) 新デザインのメーターは水平指針4眼メーターながら速度計と回転計を直径106mmでデザイン、大型で視認性の高いものとした。そのほか、照明を夜間の視認性に優れたアンバー色にするなど、スタイリッシュながら実用性は高く、ホンダの志を体現していた。アスコット イノーバ(コクピット) トランクルームも見た目以上の容量を誇り、開口部が広くゴルフバックを4つ積むことができ、両サイドに小物スペースも備わっていた。

上質さを高めた2.3Lエンジン搭載モデルもラインアップ

 エンジンは2L直4SOHC(F20A型16バルブ)がボア×ストローク85.0×88.0mmのロングストロークながら最高出力135ps/5400rpm、最大トルク18.5kg-m/4300rpmというスペック。可変デュアル吸気マニホールドを採用して充填効率を高めた、2L直4DOHC(F20A型16バルブ)は同150ps/6100rpm、同19.0kg-m/5000rpmを発揮させた。H23A型直4DOHCエンジン また、ハイオク仕様となる新開発2.3L直4DOHC(H23A型16バルブ)もラインアップする。鋳鉄スリーブからアルミナ繊維と炭素繊維、さらにアルミ合金で構成したFRMスリーブレス構造としたことで、薄肉化した軽量ブロックが自慢。こちらもロングストロークのボア×ストローク87.0×95.0mmから最高出力165ps/5800rpm、21.5kg-m/4500rpmのスペックとなっており、2Lモデルが4速ATと5速MTがあるのに対して、2.3Lモデルは4速ATのみとして、ゆとりある走りをウリにした。

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