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メーカー純正の「魔改造」マシン!「iQ GAZOO Racing tuned by MN」の本気すぎる中身とは

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TEXT: Auto Messe Web編集部  PHOTO: トヨタ/Auto Messe Web編集部

「超」がつくのは見た目だけではない「iQ」

 2008年11月20日に、トヨタから“マイクロプレミアム”カーを謳って「iQ」が発売された。超小型ボディ(全長2985mm×全幅1680mm×全高1500mm)のなかに卓越した性能が凝縮されていて、そのコンパクトさとクルマをぬいぐるみ化したようなファニーなフォルムが特徴的で話題をさらった。iQ

 発売当時、「あの、ちっちゃいクルマ」で何となく伝わったiQだったが、クルマ好きの間でも認識はその程度で、ジャスト2mのホイールベースを見て「走らせたらゴーカート・フィールなのかな?」と、少し興味が沸くもそこまでだった。しかしそこにはやはり衝撃的なものが満載だった。

登場発売当時のリリースを読み返してみると……

 出落ち感ハンパなかったiQだったが、真面目にリリースを読み返してみるとトヨタとしては、かなりのチカラの入れようだったことが窺える。『新開発のプラットフォームの採用や2015年度燃費基準(JC08モード燃費)を達成した1L直3の1KR-FE型の搭載など、1Lモデルとしてトップレベルの23km/Lの低燃費性能を発揮。優れた環境性能と走行性能を実現した』とも書かれている。iQ運転席

 ほかにも3.9mの最小回転半径や、世界初(発売当時、トヨタ調べ)のSRSリヤシールドカーテンエアバッグを含む9個のエアバッグ、ステアリング協調車両安定性制御システムのS-VSCなどを採用、高い安全性も兼ね備えていた。ちなみに2009年から欧州でも「iQ」のネーミングで販売された。

ニュルブルクリンクマイスターの手でさらにホットに

 つまりは、ガタイは小さいけどトヨタからすればかなりの力作だったワケで、それを証明するかのごとく2009年8月に1.3Lモデルが追加されると、130Gグレードをベースに同年11月に「iQ GAZOO Racing tuned by MN」が発売された。iQ GAZOO Racing tuned by MN

 GAZOO Racingによりトヨタのモータースポーツの技術力を結集して作られたミニマムなコンパクトホットハッチは、発売からわずか1週間で予定台数の100台を完売(※受注予約でほぼ埋まっていた?)するなど、コアなファンの間ではまさにホットなクルマであったワケだ。

 もちろん、スタイリングからしてやる気満々。「GAZOO Racingスタイルパッケージ」のエクステリア(フロントバンパースポイラー/フロントフォグランプ/サイドマッドガード/リヤバンパースポイラー+センターマフラー/オリジナルデカール/スポーツシートカバー※運転席・助手席)が、架装オプション(当時販売価格29万8000円)として用意されている。おもな特別装備は6速MT、リヤブレーキディスク、その他、標準架装として専用チューニングサスペンション(約30mmローダウン)/16インチアルミホイール&タイヤ/強化ブレース/タコメーター/アルミペダル/リヤルーフエクステンション/エンブレム“GRMN”/ドアスカッフエンブレム“GRMN”が奢られていた。iQ GAZOO Racing tuned by MN

 ただし誤解してほしくないのは、ガワだけスポーティにしたワケじゃないということ。2007年からスタートしたGAZOO Racingプロジェクトのワークスチューニングカーとして、トヨタマスターテストドライバーであった故・成瀬 弘さんが「クルマの味作り」を具現化したモデルの第一弾である。その後に続く86GRMNやマークX GRMN、ヴィッツGRMNターボなど、スポーティな走りを象徴するモデルとしてiQがその先鞭を付けたのだ。iQ GRMN コクピット

 GRMN(ジーアールエムエヌ)とはGAZOO Racing tuned by Meister of Nürburgring、つまりは苛烈なニュルブルクリンクサーキット走行で職人技の技術により鍛え上げられたものの集大成が、こうも小さなパケージにまとめあげられている、というものだ。

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