レビン&トレノの好敵手! ツインカムFRの「ジェミニZZ-R」がラリーで快進撃を見せたワケ (1/2ページ)

レビン&トレノの好敵手! ツインカムFRの「ジェミニZZ-R」がラリーで快進撃を見せたワケ

この記事をまとめると

  • いすゞジェミニの初代にはFR駆動のスポーティモデル「ZZ-R」があった 
  • 1.8LのG181W型エンジンは130馬力
  • 1980全日本ラリー選手権でも登場間も無く連勝を続けドライバータイトルを奪う 

スポーティ時代を席巻したジェミニZZのエンジン

 このジェミニ・シリーズに、大きな変化が生じたのは1979年のマイナーチェンジ直後のことだった。特徴的だった逆スラントノーズのボディデザインをスラントノーズに変更し、新たな商品魅力を備えて市場にアピールしていた時期のことだったが、このタイミングで1.8L G181W型DOHCエンジン搭載の「ZZ(ダブルズィー)」シリーズを新たに追加した。丸目のジェミニZZクーペ 折しも、日本メーカーは、数年間続いた排出ガス対策問題をやっと達成した時期で、堰を切ったように高性能エンジン搭載車が次から次へと発表される。クルマ好きにとっては、まさに待ち焦がれた時代となっていた。

 ちなみに、当時このクラスのスポーツモデルといえば、排ガス対策下でもDOHCエンジンを守り切ったトヨタのカローラ/スプリンター・シリーズにラインアップされた一連の1.6L 2T-G型エンジン搭載車(TE71系)。高性能モデルのファンに支持される傑作車として存在感を示していた。1.8リッターG181W型DOHCエンジン 1.8L DOHCを搭載するジェミニZZシリーズは、不動のスポーツモデルとして君臨したTE71系カローラ/スプリンター・シリーズに、エンジン性能を武器に真っ正面から挑戦状を叩きつけるかたちでの登場だった。1817ccのG181W型エンジンは、トヨタ2T-G型(115ps)を15ps上まわる130psを発生。中高速トルク域が厚く、パンチ力に優れたエンシンで、動力性能面でトヨタ2T-G搭載車群を圧倒する。当初は走りを重視したZZ-Rの1グレードだったが、順次、装備面を充実させたZZ-L、さらに豪華仕様としたZZ-Tシリーズが加えられ、幅広い高性能車ファンのニーズに応えるモデル設定として構成された。

ジェミニZZ後期型は角目のフロントマスク

1975年にベレット・ジェミニは車名からベレットが外され、いすゞ・ジェミニに名称変更。ヨーロピアンナイズされたスマートなデザインを持ち、隠れた名車として自動車ファンから厚い支持を集めた。搭載エンジンも当初の1.6リッターSOHCから、1978年の1.8リッター、そして79年のDOHCとなり、走行性能が磨かれた優れたモデルとして高い評価を得ていた。