「人馬一体」感を車いすユーザーにも! 手動運転装置つきの「MX-30」を体験してみた (1/2ページ)

「人馬一体」感を車いすユーザーにも! 手動運転装置つきの「MX-30」を体験してみた

この記事をまとめると

  • マツダが自社開発の手動運転装置を搭載した「MX-30」を「国際福祉機器展」に出展
  • ステアリングホイール内周の「アクセルリング」で加速操作をする方式
  • 「アクセルリング」の反力に段差を設けることで運転しやすくしている

「人馬一体」を車いすユーザーにも提供してきたマツダ

 マツダは2016年の「国際福祉機器展」に「手動運転装置」を搭載した「ロードスター」と「アクセラ」を出展し、翌2017年に市販している。手足に不自由のあるユーザーが自分で運転できるようにする「運転補助装置」を、自動車メーカーがカタログラインアップする動きの先駆けであり、「走る歓び」に価値をおいてきたマツダならではといえる。「人馬一体」の象徴である「ロードスター」を選んだのも象徴的だった。

マツダ・ロードスターの手動運転装置付き仕様

 ロードスター用の手動運転装置つき仕様は、特装メーカー「ミクニ ライフ&オート」とマツダとの共同開発。左手で操作するコントロールグリップを手前に引くとアクセル、前方に押すとブレーキという仕組みだった。

左手のグリップを前後させてアクセルとブレーキ

サイド観音開きの「MX-30」なら乗り降りが快適に

 そして今年、マツダから「MX-30」に手動運転装置を搭載した「MX-30 SeDV」が発表された。「SeDV」とは「セルフ・エンパワーメント・ドライビング・ビークル」の略で、いわゆる「福祉車両」という枠組みではなく、ドライバーが自ら運転するのを補助するという意味合い。この手動運転装置は、ガソリンモデルでもEVモデルでも取り付け可能だ。

 春に開発中の車両を使ったメディア向け試乗会が開催され、今回の「国際福祉機器展」でさらにブラッシュアップして市販モデルに近いものが一般向けに展示されたわけである。

「RX-8」以来の「観音開き」サイドドアを備えた「MX-30」は、開口部が大きくセンターピラーもないため、車いすユーザーがひとりで運転席に乗りこみ、その後に車いすを折り畳んで後席に収納するという一連のフローが非常にスムース。

MX-30のサイド観音開きだと乗り降りがしやすい

 車いすからの乗り降りをサポートする「移乗ボード」は足の邪魔にならないデザインで、運転時には立てて折り畳んだ状態になり、右足をサポートする役割も果たす仕組み。

 運転席の左側には「ブレーキサポートボード」が配置され、左手でのブレーキレバー操作(後述)をサポート。これはカップホルダーに差し込んで固定する方式なので、不要なときはカンタンに取り外せる。

移乗ボードとブレーキサポートボード

自動車メーカーとしていち早く「自操型」の福祉車両に取り組んできたマツダ。すでに発売しているロードスターに続いて、「MX-30」に自社開発の手動運転装置を付けたモデルを間もなく発売する。「国際福祉機器展」の出展ブースから、その詳細をお伝えしよう。