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ついに「GT-R」が引退! 超人気レース「スーパーGT」クラス最多優勝マシンの偉大すぎる足跡とは

投稿日:

TEXT: 皆越 和也  PHOTO: 日産自動車/ニスモ/GTA/ホンダ/Auto Messe Web増田貴広

  • GT-Rラストのイメージ

  • 全日本GT選手権に参戦するR33GT-R
  • R33とR34のGT-RGT500クラス仕様
  • 2008年の参戦発表時のGT-R
  • R35初年度チャンピオンのドライバーたち
  • 2009年に強かったホンダNSX
  • 2012年のモーラGT-R
  • DTMと共通規定となった14年のGT-R
  • 2015年チャンピオン獲得時のニスモチーム
  • 2018年のGT-R走行シーン
  • 2020年のGT-R4台
  • スーパーGTのイメージ
  • 最終戦のGT-Rのリヤウイングにデザインされたメッセージ
  • GT-Rラストのイメージ
  • ラストのセレモニーをするGT-R

惜しまれつつも最高峰GT500クラスでの参戦を終了

 2008年の登場以来、14年間にわたりスーパーGTシリーズのGT500クラスで活躍し、計113戦で歴代車両最多となる41勝を挙げ、5回のドライバーズタイトルを獲得してきたNISSAN GT-Rが、先月富士スピードウェイで行われた最終戦でスーパーGTシリーズでの活動を終了した。しかしこの強さの秘密はどこにあったのだろう。

ラストのセレモニーをするGT-R

前身の全日本GT選手権は1993年からスタート

 わが国を代表するツーリングカーレースであり、海外のファンも惹きつけるスーパーGTシリーズは、トヨタ、日産、ホンダの3メーカー系チーム車両で争われるGT500クラス、プライベートチームで争われるGT300クラスの混走で、毎戦45台ほどの車両が戦い、コロナ禍以前は3万人前後のファンを集めるレースシリーズだ。

スーパーGTのイメージ

 このGT500クラスを代表する車両が日産(スカイライン)GT-Rであり、当初はGT-Rのために創設されたシリーズとも言われたほどだ。R32GT-Rが連勝しレースイベントによっては10万人ものファンを集めたグループA(全日本ツーリングカー選手権)が1993年に終了すると、その後の活躍の場として全日本GT選手権が1993年にスタート。1994年からは統括する団体としてGTアソシエーションができ、トヨタ・スープラも参戦。その後ホンダもNSXを参戦させ人気のレースシリーズに育った。

全日本GT選手権に参戦するR33GT-R

 GT-RもR32型からR33、そしてR34へと進化していったが、市販車のスカイラインGT-Rが消滅すると、2004年にはフェアレディZが代わって登場。しかし2007年に日産GT-R(R35)が市販開始されると、日産/ニスモは2008年からGT-RをスーパーGTに登場させることを計画した。

R33とR34のGT-RGT500クラス仕様

R35のデビューイヤーで王座戴冠!

 2008年に登場したR35GT-Rは、翌年から導入される予定であった新規定を前倒しして投入された。GTレースにおいては、参戦車両は自動車メーカーのPRの場でもあり、もちろんGTシリーズを牽引してきたのはGT-R人気だった。そのため、ライバルであるトヨタ、ホンダ陣営も前倒しの投入を受け入れた。ただし2009年規定エンジンの搭載は許されず、また開幕2戦でのタイム差などを考慮し、性能を調整するためのウエイトを搭載することとした。

2008年の参戦発表時のGT-R

 しかしながら、車両規定の前倒しは大きな効果があった。2008年は9戦中7勝と圧倒的な強さを見せ、うち3勝を遂げたNISMOの23号車(本山哲/ブノワ・トレルイエ)がドライバーズチャンピオンを獲得した。

R35初年度チャンピオンのドライバーたち

 しかし2009年になるとライバルたちも新規定の車両を投入し、タイトルを奪われてしまう。09年規定は2013年まで続き、GT-Rは6シーズンを戦うことになった。

2009年に強かったホンダNSX

 2010年には従来のV8 4.5L のVK45DEエンジンに代え、V8 3.4LのVRH34Aを搭載する。空力面でも改良が加えられると同時にNISMOがミシュランタイヤを開発。結局翌年にはブリヂストンに戻ったが、この開発されたミシュランタイヤが2011年と2012年に実力を発揮。MOLAの46号車(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ)がミシュランを履き連覇を遂げた。この6年間、49戦で22勝という驚異的な数を稼いでいる。

2012年のモーラGT-R

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