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「名前はギリ覚えてるけど、顔が思い出せない」クルマ好きでも忘れがちな「存在感が薄〜いセダン」4選

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎 七生人

身近なセダンの中にもレアモデルが存在していた

 ピクトグラムというと、今年の東京オリンピックの開会式でのあのパフォーマンスが話題になったことが記憶に新しい。モノやことをシンボリックな絵柄にして、簡潔な表現でそれが何か、とかメッセージを伝えるのがピクトグラムの役割だ。

 ところでクルマ……それも乗用車……をピクトグラムで表わそうとした時、昔から一般的なのは“3ボックスのセダン”だ。Googleマップのルート探索では正面視でシンボルが描かれてはいるが、丸型2灯の角張った極めてオーソドックスなスタイルはセダンのように見える。ミニバンやSUVが普及した今はわからないが、少なくとも筆者の世代が子供の頃に“ジドウシャ”というと、3ボックスセダンを描くのが一般的だった(筆者はヘソマガリだったせいか「ワーゲン」などと言いながら、VWビートルらしきシルエットを描いたりしていたらしいが……)。

 いずれにしろ、かつて身近な乗用車といえばセダンで、今とは違い、数えきれないほどの車種がラインアップされていた。となると、覚えきれないというか、なかにはレアな存在のクルマもあった。

ダイハツ・シャルマン

 ダイハツ・シャルマンもそんな1台。このモデルは通算2世代が存在したが、初代の登場は1974年のこと。クルマは当時の2代目カローラをベースに作られており、ただしカローラよりも高級車風に仕立てられ、たとえばヘッドランプもカローラが丸2灯だったのに対して丸4灯といった具合。ダイハツ・シャルマン

 よく観察するとフロントドアのボディパネル部分こそ共用していたが、あとはまったくのオリジナルだったが、印象が強くないことが印象だったセダンというべきか。2335mmのホイールベースはカローラと共通ながら全長は僅かに長い設定。

 一方で室内には立派なセンターコンソールを備え、明るい内装色が柄物のシート表皮などで特徴を打ち出していた。エンジン排気量は当初1.6Lと1.3Lでスタートし、この部分も、カローラに対するアドバンテージだった。

 2代目シャルマンは1981年の登場。6ライトウインドウの直線的かつ近代的なスタイリングに生まれ変わった。ダイハツ・シャルマン

 エンジンは1.5Lと1.3Lの設定で、1.5Lの上級グレード、ALTAIR(アルティア)は、当時の上級車の流行りだったルースクッションシートを装備するなど豪華さを強調していた。なおこのシャルマンの後継車種だったアプローズも、シャルマンに引き続き(!?)レアな存在のセダンだった。ダイハツ・シャルマン

三菱トレディア

 1982年登場の三菱トレディアもレアなセダンだった。ひと足先の1978年に登場したミラージュをベースに誕生したクルマで、しかしホイールベースはミラージュセダンよりも65mm長い2445mmの設定。一見すると大人しそうなセダンだったが、1.6L、1.8Lのターボを搭載したり、4WDモデルが設定されたりと、三菱車らしく意欲的なスペックが与えられた。スタイリングは、日本車離れした雰囲気があったと言えなくもないものだった。三菱トレディア

 三菱車繋がりでは、時代がやや離れるが、1996年に日本で発売されたカリスマも、レアなセダンの代表格(!)かもしれない。オランダのネザーランズカー社(ネッドカー)で生産されたクルマで、同社は三菱/ボルボ/オランダ政府の共同出資で設立された会社 クルマはボルボ初代S40とプラットフォームを共用しながらも、発売翌年の1997年にはGDIエンジン(1.8L)を搭載するなどした。登場時に試乗した記憶は筆者もうっすらとだが覚えているが、まさしくヨーロッパの小型セダンらしい、懐の深いサスペンションによる心地いい乗り味だったような気がする。

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