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「セリカ」や「アルメーラ」「レガシィ」が健気に氷点下で活躍中! 真冬のバルト三国クルマ紀行

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TEXT: Auto Messe Web編集部 竹内耕太  PHOTO: Auto Messe Web編集部 竹内耕太

  • エストニアの首都タリンの旧市街区
  • トヨタ・セリカも凍てつきながら活躍
  • エストニアの大統領車はアウディA8
  • 城壁の跡を改装したガレージにレガシィ・アウトバック
  • ラトビアの首都リガ
  • リガにはアールヌーヴォーの建物が多く残る
  • トヨタ・カローラヴァーソのタクシー
  • フォード・マスタングのタクシー
  • リガ郊外の自動車博物館
  • これはソ連時代にラトビア国内で組み立てた車両
  • リトアニアの首都ビリニュス
  • カーシェアのフィアット500
  • 日産アルメーラの5ドア
  • マツダ232C、日本名はファミリアNEO
  • 極寒の道を走るアルファロメオ156

東欧と北欧のはざまの旧きよきヨーロッパ、バルト三国

 日本もいよいよ冬景色になってきて、タイヤ交換をする人や、趣味なクルマを冬眠させる人も多いだろう。ロシアとポーランドの間に位置する「エストニア」、「ラトビア」、「リトアニア」のいわゆる「バルト三国」は、日本ではあまり馴染みがない国々ではあるが、中世から貿易で栄え、東欧と北欧の文化が交差して、旧きよきヨーロッパ文化を感じられる土地だ。

 記者が以前バルト三国を旅したときのストリートスナップから、極寒の地のクルマ事情をご紹介しよう。

エストニア:隠れIT大国の城壁に隠れたレガシィ・アウトバック

 エストニアの首都タリンは意外と遠くない。成田空港からフィンエアーでフィンランドの首都ヘルシンキまで約10時間フライトし、ヘルシンキから飛行機を乗り継げば30分かからずに到着する。

 タリンは中世に「ハンザ同盟」という北海~バルト海の商業都市圏のひとつとして栄えた港町で、ドイツ騎士団や帝政ロシアの影響を受けた建築も多い。タリンの旧市街区はそんな古い街並みをそのまま残している。旧ソ連時代にはすべての建物が灰色に塗られていて、独立して自由化してからは、カラフルに塗り直された歴史を持つ。

 近年は「電子政府」をいち早く実現して、IT先進国としても知られているエストニアには、セキュリティをはじめとしたIT企業が集中しているのも、日本ではあまり知られていない側面だ。

エストニアの首都タリンの旧市街区

 道行くクルマの圧倒的多数がドイツ車であるのは、バルト三国共通。ドイツからポーランドを挟んで地続きだという背景もあるだろう。郊外から地方にかけてはフォルクスワーゲンのゴルフ1~3が現役で走っているのをよく見かけるし、都市部にいくとメルセデス・ベンツやBMW、アウディが増えてきて、アッパークラスはポルシェのSUV「カイエン」などに乗っている印象。おおむねドイツ車のヒエラルキーがそのまま反映されているわけだ。

 ちなみにタリンで遭遇したエストニアの大統領公用車はアウディA8(取材当時)だった。

エストニアの大統領車はアウディA8

 市街地ではたまに日本車にも出くわし、タクシーではトヨタ・アベンシスなども走っていたが、やはり北国ということで、スバル車を一番よく見かけた。旧市街の城壁の跡を活用したガレージでは、スバル・レガシィアウトバックが入っていくシーンを目撃できたのだった。

城壁の跡を改装したガレージにレガシィ・アウトバック

 なかでも、凍てつく街なかに路駐していたトヨタ・セリカ(T200型)には感服。エストニアは昔からラリーの盛んな土地柄で、マルコ・マルティンやオィット・タナックといったWRCドライバーを輩出している。スバル車の人気が高いのも、ラリー文化の影響が多少はありそうだ。

トヨタ・セリカも凍てつきながら活躍

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