では、どのグレードが一番「資産価値」があるのか
それでもグレードによる違いはあり、一般的に人気が高いとされるのは、2.5Lのノーマルエンジンを搭載するS・Cパッケージだ。2列目に装着された豪華なエグゼクティブパワーシートが特徴になる。
ただしS・Cパッケージの価格は2WDでも468万1600円に達する。しかもユーザーが運転する場合、合理的に考えると、自分が座らない2列目シートをここまで豪華にする必要があるのか? という疑問も生じる。
このバランスを考えると、2.5Lエンジンを搭載するSの7人乗りがベストグレードだ。価格は398万5000円で、エアロパーツも装着されるから、外観はS・Cパッケージとほぼ同じになる。それで価格が400万円を下まわると買い得度も増す。
実用重視なら、もっとも安価な359万7000円のXが一番買い得だが、エアロパーツを装着しない外観は物足りない。購入後5〜7年で売却する場合も、Xでは不利になる。そこを踏まえると前述のSが最も推奨される。
なおアルファードの場合、ハイブリッドは4WD専用だ。そのためにハイブリッドのエアロパーツ装着車になると、もっとも安価な特別仕様車のハイブリッドSタイプゴールドIIでも508万8400円に達する。
そのためにアルファードでは、ハイブリッドの販売比率は25%前後と低く、2.5Lのガソリンが売れ筋だ。
姉妹車のヴェルファイアは、今ではグレード数を抑えて、アルファードの特別仕様車に相当するモデルだけになる。バリエーションを縮小させており、数年後に売却するときも不利になる。そうなると特別仕様車もアルファードを選びたい。