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ヨーロッパもアメリカも唖然! 世界に名を轟かせた「ニッポンのスゴ車」たち

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TEXT: 佐藤幹郎  PHOTO: Auto Messe Web編集部

WRCではトヨタ/三菱/スバルが
輝かしい戦績を残す

 そしてツーリングカーのもうひとつの形であるラリー界では、トヨタ・セリカGT-FOURや三菱ランサーエボリューション、スバル・インプレッサWRXも忘れてはいけない。ラリーの世界は規則変更が度々行われ、速すぎるマシンの登場や大きな事故が起こるたびにレギュレーションが変わり、コンストラクター泣かせの印象が強い。インプレッサWRX(WRカー)

 そんななか、トヨタ・セリカや三菱ランサーエボリューション、スバル・インプレッサWRXはしっかりとタイトルを獲得する。もちろん、この時代にも日本車いじめのような規則変更が行われているのだが、セリカやラランエボ、インプレッサは素晴らしい成績を残しており、好成績を残すために改良される市販車の人気も絶大。日本でも人気が高く、WRC(ラリージャパン)が開催されるほど。ランサーエボリューション(WRカー)

 もちろん欧州には日本以上に根強いファンがいて、WRCに参戦していないモデルのランサーエボリューションXは英国などで高い評価を受け、最終仕様は瞬く間に完売。欧州でのラリー人気の高さと、そこで活躍したクルマの評価の高さを感じさせた。セリカGT-FOUR(WRカー)

欧州車をも凌駕する自慢のハンドリングと
パッケージングを両立した初代プリメーラ

 いまでは影が薄くなってしまったスポーティな4ドアセダンの代表格は、P10型日産プリメーラ(1990年2月発売)だろう。この初代プリーラは、欧州車に負けないパッケージングとサスペンションを備えたモデルで、エンジンルームと室内、トランクルームのスペースを高いバランスで実現。しっかりした操縦安定性と操作性に優れたスイッチ類、引っ越しに使えそうなほどの使いやすいトランクと、どこかひとつが優れていたのではなくて、すべてが高いバランスを誇っていた。P10型プリメーラ(走り)

 例えばセンターコンソールはオートエアコンの普及によって操作頻度が減ったため低い位置に、逆にオーディオ類の位置を高くし使いやすさを向上。トランクも室内への張り出しがないダンパー式としたことで、トランクルームの上部目いっぱいまで荷物が詰めるようになっており、デッドスペースが非常に少ない。当時は少なかったパワーウインドウスイッチにも照明を付けるなど、走りも操作系も欧州車に引けを取らなかった。P10型プリメーラ(インテリア)

 また、初代プリメーラには5ドアで英国製輸入車の「eGT」もラインアップされ、英国工場で製造されたモデルを日本に輸入したわけだが、その走りは国産プリメーラとは趣が異なっていた。遠い記憶で恐縮だが、国産よりもしっかりかつ、しっとりとしていた印象。P10型プリメーラeGT

 もしかしたらボディ形状、セッティングやタイヤ銘柄が異なるだけなのかもしれないが、モデル途中に追加されたeGTがプリメーラのベストな選択だと思った記憶は鮮明だ。いずれにせよ、プリメーラは実用的なセダンでも欧州車と対等に戦えるモデルが作れることを証明していた。

欧州Bセグモデルにも匹敵する高性能ぶりで
低価格を実現したスズキ・スイフトスポーツ

 また今後の注目株では現行型のスイフトスポーツ(2017年9月)ではないだろうか? スイフトはかつてWRCの弟分のカテゴリー(JWRC※ジュニア世界ラリー選手権)でタイトルを獲得するなどの好成績を残したが、現在は参戦していないことから世界的な知名度はまだまだ低いと言わざるを得ないと思う。スイフト(JWRC車両)

 しかし販売地域は広くなっており、今後電動に注目が集まるなかで貴重なホットハッチとして存在感が増していくだろう。むしろ低価格でこれほど楽しめるモデルは希少であり、数年後に注目を集めるモデルとなるに違いない。車両価格とパフォーマンスを考えたら、これこそ日本のお家芸と言える一台であり、マイルド・ハイブリッドとの噂も囁かれる次期型も低価格な高性能モデルになることを期待したい。スズキでいえば世界的に納期が長いことで知られるジムニーがあるが、同じスズキのスイフトスポーツの魅力に世界が気が付くのも時間の問題だろう。4代目スイフトスポーツ(走り)

 1980年代に自動車先進国に追いついた部分がある日本車。かつてほどの勢いはないのかもしれないが、日本の自動車はまだまだ負けてはいない。底力や伸びしろを、今後も力強く見せつけてほしいと願っている。

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