「面倒くささ」が楽しいのだ! AT限定にはわからないMT乗りの儀式3つ (1/2ページ)

「面倒くささ」が楽しいのだ! AT限定にはわからないMT乗りの儀式3つ

この記事をまとめると

  • 新規運転免許取得者の約7割がオートマ限定を取得
  • もはや絶滅危惧種になりつつあるマニュアル車
  • MT車の運転にはAT車にはない独特の運転儀式がある

儀式としか思えないMT車独特の運転方法

 新規で運転免許を取得する人の70%近くがAT限定で、もはやMTの運転は『特技』と呼べる気さえする昨今。それにともないAT車(2ペダル車)とは縁がないMT車ならではの運転テクニックや、クラッチやシフトの操作も見かける機会が減ってきた。そこで、MT乗りは当たり前のように実践している、独特の『儀式』ともいえる代表的な操作を紹介したい。AT車限定免許

MT車の儀式その1:「アクセルを煽る」

 まずはシフトダウンするときアクセルを煽り、一旦エンジンの回転数を上げてからギヤを落とす操作から紹介しよう。4速から3速にシフトチェンジすると仮定しよう。当然ながら4速と3速ではギヤ比が異なるため、クラッチを切って3速に入れてすぐに繋ぐと、シフトショックとともに強烈なエンジンブレーキがかかってしまう。当然運転手や同乗者にとって不快であり、ミッションなどの駆動系にも大きな負担となるのは、あらためて説明しなくても理解できるはず。アクセル煽る

 それを防ぐためにギヤ落としたらアクセルを軽く煽り、エンジンの回転を上げてからクラッチを繋ぐというワケだ。シフトダウンによる変速ショックをなくすことは、安全にも快適さにも、愛車を労わることに貢献できるので、これからMT車に乗る人はぜひともマスターしてほしい。なお上記の操作を発展させたのが右足のつま先でブレーキを踏みつつ踵でアクセルを煽る、スポーツ走行で必須と言われるテクニックが『ヒール&トゥ』である。ヒール&トゥ

MT車の儀式その2:「クラッチを繋ぐ」

 続いてはAT車には存在しないクラッチペダルについて。よく「クラッチを切る」または「クラッチを繋ぐ」という言葉を聞くが、これらは果たしてどんな意味なのだろうか。エンジンの動力はクラッチを介して最終的にタイヤまで伝えられ、その動力を途中でカットしている状態が「クラッチを切る」行為で、逆に伝達させるための操作もしくは伝達している状態を「クラッチを繋ぐ」と呼んでいる。クラッチペダル

 操作方法としてはクラッチペダルを踏み込んだ状態が「切る」で、クラッチペダルから足を離している状態が「繋ぐ」と覚えておこう。

 ただし、MT車を発進させるにはクラッチを切ったあとにシフトノブを1速に入れて、クラッチペダルから足を離すだけでは発進はできない。ここがMT車の運転の難しいところで、クラッチペダルを踏み込んでクラッチを切り、ギヤを1速に入れてクラッチペダルを手前側に戻しながらクラッチが繋がるポイントでエンジンの動力と駆動系を同期させる「半クラ」の操作が必要だ。初心者マーク

 この半クラが免許取り立ての初心者にとってはハードルが高く、適正なエンジン回転数を保持できていないとエンジンストールしたり急発進させてしまう難しさがある。

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