ボンネットを開けて左右を比べる
正面、そして前部左右を板金している場合、シールをやり直していることがある。シールとはボディパネルの境目に充填されているゴム状のもので、液体を塗って乾燥させている。見た目はウネウネとチューブから絞り出したような感じで、昔から言われるのは補修すると曲がっていたりするというもの。

正しいといえば正しいが、じつは新車生産ラインのほうが下手で、上手な板金職人がやったほうがきれいなことがある。左右をよく見比べて同じかどうかを見るといいだろう。また、よく言われるフェンダーを止めているボルトの脱着跡も見ておいたほうがいいが、大きな補修でなくても外した跡がある場合がある。

タイヤの減り具合
足まわりに問題がある場合もあるが、いずれにしてもタイヤが片減りしていないかを見る。つまり4本すべてのタイヤの減り方を確認する。フロントはどうしても内側と外側が均等に減らないが、極端に差がある場合や片方だけ減っている場合は注意したい。

下を覗いてみる
汚れているとはいえ、問題ないクルマは下まわりがどこかスッキリしている。補修歴があると、アンダーコートの塗りにムラがあったり、サビが発生していることもある。しゃがむだけで簡単にできるので、見ないよりは見たほうがいいのが下まわりだ。

トランクやハッチを開けてゴムをつまむ
リヤがぶつかっていて補修している場合、開口部を完璧に直していないことがある。だが、じつは完璧に直すのは難しかったりする。普通はゴムのウェザーストリップで全周カバーされていて、中身は耳状になっている。これをピンと一直線に戻すのが難しいものの、ゴムが被されているので一見するとわからない。ゴムはハマっているだけなので外して見られるとベスト。できない場合はゴムの上からつまんで確認してみるといい。
