アバルト史上最高の美しさに異論なし! 速さも圧巻だった「アバルトOT1300」という名の宝石 (1/2ページ)

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アバルト史上最高の美しさに異論なし! 速さも圧巻だった「アバルトOT1300」という名の宝石

この記事をまとめると

  • アバルトの中で最も美しいとさえ言われるOT1300
  • ボディはカロッツェリアシボーナ&バサーノが担当
  • レースに勝つだけに開発がされた究極の1台

何を言っても速いクルマは美しい

 カルロ・アバルトが1949年に設立したアバルト&C.は設立当初から、フィアットやフランス版のシムカなどをベースとしたレーシングカー/スポーツカーの製作・販売とそれらのエンジンチューニングを進めていました。その傍らで、フリーフロー・エクゾースト・システム(マルミッタ・アバルト)と名付けたマフラー(排気システム)の生産販売も行い、これが営業の2本柱となっていました。マルミッタ・アバルトの広告

 しかし同社の経営を支えていたのは後者のマフラーで、前者なかなか採算ベースに乗せることができませんでした。そんな流れが続いていましたが1955年にフィアットがリリースしたフィアット600用に開発されたフィアット750デリヴァツィオーネ、そして1961年に登場したフィアット・アバルト850TCがヒット商品となり、フリーフロー・エクゾースト・システムとの2本柱が確立しています。フィアット・アバルト850TC

 またこれと並行して、ベースをフィアット1100や1400からフィアット600に変更して製作した、レコルド・モンツァから1000ビアルベーロへと続く一連のスポーツカーも、速くて美しいクルマと高い評価を受け、今でも名車の誉れ高いモデルとなっています。フィアット・アバルト・レコルドモンツァLM

 以前に、アバルト1000ビアルベーロの紹介でもふれたように、600や続いて登場した500“ヌォーヴァ・チンクェチェント”をベースに仕立てたコンプリートカーが速くて可愛いクルマであるのに対して、これら一連のスポーツカーは速くてカッコいいクルマに仕上がっています。そしてさらに美しさを追求し、具現化したモデルが1966年に登場したフィアット・アバルトOTシリーズでした。

 昔から言い旧されたレーシングカーを表すフレーズに、“速いクルマは美しい”というのがあります。これについては「レースに勝つと、それだけで格好よく見える」と納得できますが、その一方で「サーキットまで来てエンジンやサスペンションをバラしていると、とてもクルマを磨いている暇などはない。でも、クルマをちゃんと仕上げてサーキットに来ていると、何もすることがないからクルマを磨き上げる時間的余裕がある。だから綺麗なクルマは速い」と分析する向きもあります。

 それはともかく、今回のメインテーマとなっているフィアット・アバルトOTシリーズは、開発の段階から速さと美しさを追求し、具現化した1台となりました。

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