見ずには死ねないモンテカルロ! 華々しきお祭りと真剣勝負が入り混じる「唯一無二」のラリーの中身 (1/2ページ)

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見ずには死ねないモンテカルロ! 華々しきお祭りと真剣勝負が入り混じる「唯一無二」のラリーの中身

この記事をまとめると

  • WRCの初戦「ラリー・モンテカルロ」から新規定のハイブリッド車がデビュー
  • クラシックカー版「ラリー・モンテカルロ・ヒストリーク」もオススメ
  • 「ヒストリーク」に日本からはるばる参加する熱烈なファンも

2022年はWRC新レギュレーションで注目度大

 毎年WRCの開幕戦として開催されている「ラリー・モンテカルロ」。1911年に初開催された歴史あるラリーです。モナコ公国でスタート&フィニッシュすることもあって、モナコだけで開催されていると思われているかもしれませんが、実際にはお隣のフランスの山の中に設定されたスペシャルステージ(SS)で開催されています。今年からトップカテゴリーである「ラリー1」は車両のレギュレーションが変更され、ハイブリッド化されたラリー車がデビューするということもあり、例年以上に注目が集まる一戦です。

現代のWRC版モンテカルロはモナコのカジノスクエアからスタート

とにかく移動が辛いラリー・モンテカルロ

 以前はヨーロッパ各都市をスタートしてまずはモナコを目指す、「コンサントラシオン」と呼ばれる長距離移動があったのですが、1996年から廃止されました。最近はラリーのベースをモナコから約300km北西にあるフランスの「ギャップ」に置き、木曜夜のスタートのためにモナコまで移動。ナイトステージをふたつ走ってギャップまで戻るスタイルになっています。

 金曜と土曜の午前中まではギャップ周辺の山岳地帯がステージとなり、土曜夜にモナコの「パルクフェルメ」にマシンを入れ、最終日は有名な「チュリニ峠」を含むステージを走ってモナコでフィニッシュ。

こちらはWRC版モンテカルロ。ヒストリックと見比べるのも一興

 地図を見るとわかりますが、モナコ~ギャップって距離以上に遠く感じるんです。選手たちはSSがあるからほぼ下道を走るんですが、延々と続く山道で、走っても走っても着かないのが辛い……あまりに辛かったので、ボクは高速で移動することが多いのですが、高速だとマルセイユの手前まで走って北上するのでかなり遠回り。下道よりはペースが速いので楽ではあるんですけど。

 最近のWRCでこのような長距離の移動区間(リエゾン)があるのは珍しく、ラリー・モンテカルロの特色のひとつとも言えます。今年のWRCはギャップではなくモナコにサービスパークが設置され、辛い移動は少しだけ楽になったみたいです。

総走行距離は約3000km、幹線道路から一歩外れると険しい峠道

紳士淑女の「ラリー・モンテカルロ・ヒストリーク」

 ラリー・モンテカルロにはもうひとつのラリーがあることをご存知でしょうか? WRCがフィニッシュした翌週から開催される「ラリー・モンテカルロ・ヒストリーク」が、1997年から開催されているんです。こちらはWRCのようなSS方式ではなく、「ZR」(レギュラリティ区間)を主催者から与えられる指示速度で走り、いかに時間に正確に走るかを競う競技。

夜のチュリニ峠を走り終え、朝方のモナコでようやくフィニッシュ

 建前として法定速度よりも低い指示速度なんですが、WRCのように道が占有されているわけではないので、一般車はうじゃうじゃいるし、つづら折れの峠だったりすると指示速度で走るのが困難だったり。ましてや圧雪やアイスバーンなど路面状況にも左右されるので、結果として全開で走らざるを得ない場面も見られます。

最近は暖冬の影響で雪が少なくなったとはいえ、標高が高い場所は圧雪だったりアイスバーンだったり

 対向車とあわや正面衝突なんて場面に遭遇したこともありましたが、この危険と背中合わせな雰囲気もこのラリーの魅力のひとつ。通過する町や村はお祭りのような感じで、WRCなどのイマドキのラリーにはないのんびりした雰囲気も魅力です。

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