同じカードが出たら友達とトレードするのが主流だった
というのも、スーパーカーカードやスーパーカー消しゴムは駄菓子屋や文房具屋で気軽にゲットできたので、クルマ好きの少年たちはもちろん、さほどスーパーカーに興味がない子どもたちの目にも留まっていたからだ。別の言葉で説明すると、少ない軍資金でサクッと購入できたスーパーカーカードは、もっとも身近なスーパーカーグッズであった。
スーパーカーブーム全盛時は、大小さまざまなカードが販売されていた。すでに所有しているスーパーカーカードをゲットしてしまったときには、既述したように友だちと交換するのが通例だった。だが筆者は、ポルシェ930ターボとランボルギーニ・カウンタックが好きだったので、その2台のカードは放出することなく残しておいた。
おそらく、スーパーカーブームを経験した全少年が、好きなスーパーカーのカードは自分のなかにおける「あたり」として大切にしていた。対してどのクルマとは断定しないが、見た目が乗用車ライクなスーパーカーのカードは「はずれ」として認識していたので、交換要員となっていたのはおもに「はずれ」のほうだった。
とはいえ、当時はピンと来なかったが、いま思うと見た目が乗用車ライクなスーパーカーは名車/珍車揃いだったので、誰しも手元に残しておけばよかったかも……と思うカードが数枚あるはずだ。 スーパーカー消しゴムと同じように、スーパーカーカードもクオリティの高低があったが、品質がよかった(=メジャーだった)のがアマダとヤマカツのカードだ。