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新型アルトに「ワークス」がない影響で中古が高騰! 値落ちしないスポーツモデルの条件とは

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TEXT: 渡辺陽一郎  PHOTO: Auto Messe Web編集部

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電動化には抗えずターボモデルのワークスが消滅

 新型アルトがフルモデルチェンジを行ったが、先代型のワークスに相当するターボエンジンを搭載したスポーティグレードは設定されない。開発者も「新型ではエネチャージに加えてマイルドハイブリッドを用意したので、今のところターボを投入する計画はない」という。販売店も「ターボを追加する話は聞いていない」とのことだ。新型アルト

先代モデルが狙い目だが中古車価格は新車並に!

 そこで先代ワークスの在庫車は残っていないのか販売店に尋ねると「ワークスの在庫はもともと少なく、今は購入できない」という。中古車で探すしかないワケだ。その先代アルトワークスの中古車をチェックすると、価格が意外に高い。走行距離が2〜3万kmの中古車が、130〜140万円で売られている。先代アルトワークスの新車価格は、2WDの5速MT車が153万7800円だった。中古車価格が135万円なら、18万円前後しかお得感はない。アルトワークス(リヤ)

 アルトワークスはクルマ好きには好感度の高い車種だったが、新車の販売台数と中古車の流通台数はあまり多くない。しかもフルモデルチェンジを受けた新型は、前述のようにワークスを設定する見込みが乏しいため中古車価格が高まった。アルトワークス(インテリア)

スポーツできるアルトターボRSならリーズナブル!

 同様のパターンでは、極端な例ではあるがS660がある。上位グレードの「α」の新車価格は232万1000円だったが、中古車価格は3年落ちの2019年式「α」が250〜270万円で販売されている。初度届出から3年間を経過して1〜2万kmを走っているのに、中古車価格が新車価格を上まわるのだ。このようにS660やアルトワークスは、中古車を買うときは割高で、所有している人が売却するときには好条件になる。S660(走り)

 生産を終了したスポーツモデルは中古車価格を高めることが多く、とくにコンパクトな車種は、中古車市場で高人気になるから高値で売りやすい。現時点で新車で買えるクルマとしては、スイフトスポーツは値落ちが少ないだろう。買っておいて損のないクルマだ。

スイフトスポーツの走り

 逆にアルトワークスの中古車を希望する場合は、視野を広げてワークスではなく同じターボモデルのRSの5速AGS(オートギヤシフト)もオススメ。ワークスに比べて人気が低く、2018年式が100万円前後で売られているからだ。それでも新車価格が130万円弱だから、中古車価格としては高めだがアルトワークスに比べると購入しやすいだろう。

アルトターボRS

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