やっぱり「ニスモ」は別格! S・R・Zの3つのアルファベットが示すチューニングの誕生秘話 (1/2ページ)

やっぱり「ニスモ」は別格! S・R・Zの3つのアルファベットが示すチューニングの誕生秘話

この記事をまとめると

  • スカイラインGT-R乗りに支持されるニスモのチューニング
  • ストリート主体のS、サーキット主体のRがメインメニュー
  • どのような経緯で誕生したのか当時の秘話を公開

よりユーザーの理想に近づけるため細分化

 これらのエンジンチューニングメニューは2000年代初頭に誕生した。すでに20年近くが経過するわけで、「SとRってナニ?」という声も聞かれるようになった。

 SとRは、NISMOのチューニングコンセプト、S-tune/R-tune/Z-tuneに基づいている。このチューニングコンセプトも2000年代初頭に生まれた。それ以前、NISMOのストリートパーツのコンセプトは、多くのチューニングパーツメーカーがそうであったように「ストリートからサーキットまで」をカバーするというものだった。

 しかし、パーツが売れるようになるとストリートとサーキットを両立することが難しくなってきた。NISMOの場合、一般的なチューニングショップとは異なり、お客さまのニーズが多様で広い間口を要求されるのだ。ある人はストリートしか走らない、一方でサーキットをガンガンに攻めたいという人もいる。

R1仕様のR33GT-Rの走り

 パーツで言えばサスペンションだ。前者は乗り心地も重視する一方、後者はSタイヤを装着してサーキットでのタイムアップを目指す。ブレーキパッドも同じように、前者はダストや音を嫌う。しかし後者は確かな制動力と耐フェード性があれば音やダストは気にしないという風にだ。

ニスモS-tuneサスペンション

 そこで、当時、チューニングコンセプトを別けることにしたのだ。さまざまなユーザーニーズに合わせていたパーツラインアップを、現実的な使用状況を想定し、カテゴリー分けを行った。それが、S-tune/R-tune/Z-tuneという3つのコンセプトだ。それぞれのコンセプトを当時のNISMOのリリースから紐解いてみよう。

【S-tune】
 ワインディングを代表とするストリート走行における速さと快適性を追求したチューニングコンセプトがS-tuneです。アクセル操作にリニアに反応するエンジン特性、走行性能をアップしながらも乗り心地を損なわないサスペンション、鳴きの発生を極力押さえたブレーキパッド等、その全てがストリートにターゲットを置いたスペックです。

【R-tune】
 より楽しく、より速くを追求しサーキットへ足を踏み入れてしまった人のための、NISMOからの提案がR-tuneです。サーキット走行で必要な絶対的パワーとトルク特性、そして耐久性を持ったエンジン、Sタイヤ装着を前提として開発され、きめ細やかなセットアップを可能とするサスペンション、ストッピングパワーと耐フェード性を追求したブレーキパッド等、サーキット走行に於いて真価を発揮することにターゲットを置いたスペックです。

【Z-tune】
 ロードゴーイングカーとして、世界トップクラスの速さと耐久性を目標に進化しつづけているのがZ-tuneです。車の総合バランスを確保しつつ速さを追求することでエンジン、ボディ、サスペンション、ブレーキ等、ユニットの限界を探りNISMOの考える究極のストリートチューニングを磨き上げ、ここで評価されたノウハウやパーツをS-tune やR-tune へフィードバックしています。

(※当時のリリースより)

 ちなみにZ-tuneは上記のように「Car」としての展開で、R34GT-Rベースのコンプリートカー“NISMO R34GT-R Z-tune”として具現化されている。

Z-tuneのスタイリングイメージ

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