センチュリーからリーフまで原型を留めぬ大変身! NATSブースの自由すぎるカスタムカーに圧倒される【東京オートサロン2022】 (1/3ページ)

センチュリーからリーフまで原型を留めぬ大変身! NATSブースの自由すぎるカスタムカーに圧倒される【東京オートサロン2022】

奇想天外なカスタムカーを毎年出展するNATSに注目

 2021年はコロナ禍の影響により、残念ながら開催中止となってしまった『東京オートサロン』。だが今年は3日間、収容定員の上限を50%に定められたことで開催されることになった。会場にはドレスアップ&チューニングメーカーによるカスタム車両だけでなく、自動車メーカーの最新車両も数多く出展され、ネットニュースやSNSでも盛り上がりを見せていた。

 そこでここでは、毎年多くの車両を出展する日本自動車大学校(以下、NATS)カスタマイズ科の生徒たちによる作品に加えて、そのほかの学科の生徒による車両も紹介する。

 また注目してほしいが、昨年オートサロン自体が中止となったために披露できずに卒業を迎えた先輩たちの作ったカスタム車両だ。開催中止が伝えられてからも一切手を抜くことなく作られた車両はクオリティが高く、後輩たちが参考にした部位が多々あるという。そこも見逃さずにチェックしてほしい。 

#01/NATS Low limo[BASE:TOYOTA CENTURY/カスタマイズ科4班]

低く・長く・美しくをコンセプトに、和と洋を組み合わせた絶品ローライダー

 国内専売モデルの最上位モデルに君臨するトヨタ・センチュリーを、ローライダーカスタムのベース車に選んだカスタマイズ科4班。「偶然ですが事故車が学校のヤードに置いてありました。自分たちが鈑金すれば元手いらずでカスタム費用に回せますよね。状態もリヤから衝突されているだけで、エンジンは生きてました」とリーダー。

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NATS Low limoのフロントスタイル画像はこちら

 モノは揃った。あとはテーマだが、「班員みんな低いクルマが好き。そのなかで自分(リーダー)は、昔からローライダーカスタムが大好きなんです。メンバーのなかにもローライダーが好きな人がいたので、方向性はすぐに決まりました。あとは和製ローライダー仕様のクラウンを作った先輩たちを超えるにはどうしたらいいのかを考えました」NATS Low limoのリヤスタイル画像はこちら

 その“先輩の作ったクラウン”とは、1学年上の生徒が3代目のS50型(1969年式)をベースにしたクラウンで、サビサビだったボディをフルレストアしながらローライダー仕様にカスタムした逸品車だ(センチュリーの隣に展示)。 S50型クラウンをリスペクトしつつ、まずは車格で勝つことを考えて選んだクルマが国内最上級セダン。しかしそれだけだと物足りなく感じ、インパクトでも勝つことを考えてリムジン化をすることに決めた。NATSが作ったS50クラウンローライダー画像はこちら

「リムジン化は一番苦労した部分でもあります」と話すように、フレームボディならまだしも、センチュリーは一体式のモノコックボディ。重量もハンパないセンチュリーを1.4mも延長させるには当然強度が必要になる。延長だけではなく、外側のドアを含めたパネル類も不自然さをなくさないといけない。そこで延長部分は同型のセンチュリーの廃棄車両から拝借。延長部分の前側には、その廃棄車両のリヤドアを加工装着。リヤドアの前側には同じく廃棄車両のフロントドアを当てがって溶接したことで、違和感のないラインに仕上げている。

パッと見アイアンマン風!? 重厚感のあるカスタムペイント

 ボディの次に大変だったのがカスタムペイント。「ゴールドのペイントとピンスト風ラインのカスタムペイントの組み合わせですが、当然経験がなかったので、マスキングを細かく貼っていくのに精神が病みそうでした(笑)」。下側の分割できるパネル類は、机を横に並べて班員で手分けをしてペイント。ゴールドをベースにしたフレークを噴き、その上にパステル色を入れて、ブラウンのキャンディ、最後にフェードを入れるなど、厚みのある色合いを演出している。NATS Low limo画像はこちら

 メインに使っているレッドカラーは、ホンダCR-Vの純正色プレミアムクリスタルレッド・メタリック。「みんなで検討するなか、キャンディを使おうとする意見も出ましたが、車格が大きすぎて塗装ブースに入らない。キャンディペイントは色味の調整が困難のため、パーツごとにバラしてペイントすることもできない。となると、手直しの効く純正色がベスト。それを条件に調べていたら、キャンディっぽい色味のCR-Vがベスト!となりました」

ルーフガラスはエアウェイブ2台分を大胆移植

 ただでさえルーフの広いセンチュリーだが、リムジン化することでより拡充。しかしそれだけだとインパクトに欠けると感じ、ホンダ・エアウェイブのルーフガラス(ホンダでは別名スカイルーフ)を移植。ちなみにこのスカイルーフ、1枚(110×77[cm])だけでも十分な大きさだが、これを2台分移植している。NATS Low limoのルーフガラス画像はこちら

足まわりはハイドロ&ワイヤーホイールでローライダーを純粋に追求

 足まわりはローライダー仕様に欠かせないスキッパー製ハイドロ。「ハイドロは絶対に組みたいと思っていて、付けるなら昨年クラウンを作った先輩たちも使用していたスキッパーがイイと思いました」。ホイールはT’sワイヤーホイール。キメ細かいワイヤーがゴージャスな印象を与える。スキッパー製ハイドロサスシステム画像はこちら

開催1週間前より仕上げにかかった内装がグラマラス 

 内装のテーマはズバリ『豪華なソファーを付ける』。ネットでリムジンの画像を調べてテーブルは弧を描き、棚もそれらに合わせた雰囲気を徹底的に追求している。「テーマと色味を出し合った時点でIRONMANっぽかったんです。キャンディレッドとゴールドの調色をしていくとさらに寄っていったので、班員と“これアイアンマンじゃね?(笑)”ってなりました。まぁカッコよければいいかと落ち着きました」NATS Low limoの豪華内装画像はこちら

 ボディ延長や足まわり、オールペンやルーフラッピングなど、多岐に渡るカスタムに時間を費やしたため、内装はオートサロン開催の1週間前から仕上げにかかったという。「シートなどの型取りや縫い合わせを内装班のメンバーが頑張ってくれましたが、細かいところまでは手が回らなかった。そこを詰めていくのが大変でした」。今後は3月に行われる卒業旅行までにナンバー取得を目指す!