海外では日本車の象徴とまでいわれる! 「フェンダーミラー」は日本の「ガラパゴス装備」だった (1/2ページ)

海外では日本車の象徴とまでいわれる! 「フェンダーミラー」は日本の「ガラパゴス装備」だった

この記事をまとめると

  • 昭和世代にはなじみ深い「フェンダーミラー」
  • 他国ではとっくに廃れて日本でだけ義務付けられていた
  • 海外からは日本車の象徴のように捉えられている

フェンダーミラーとドアミラーの違いは?

 自動車には前を向いて運転している際にも後方を確認するため、「後写鏡」と呼ばれるミラーが備わっている。そのなかでもボディ両脇に装着されているのが通称「サイドミラー」と呼ばれるミラーだ。若い世代の場合、サイドミラーが付いている場所を聞くと、おそらくドア前方と答えるだろう。これが現在主流となっているドアミラーだ。

 ところが、現在街なかでたくさん見かけるトヨタの「ジャパンタクシー」は、もっと前、ボンネットの両端にミラーがついている。これがフェンダーミラー。現在販売されている車両では唯一ジャパンタクシーだけがフェンダーミラーを採用しているが、かつてはフェンダーミラーが主流だったのをご存知だろうか?

トヨタ・ジャパンタクシー

かつて日本のクルマはすべてフェンダーミラーだった

 昭和世代なら、昔はもっとフェンダーミラーのクルマが多かったことを覚えているだろう。じつは日本ではある時期まで、キャブオーバータイプの車両以外は、基本的にフェンダーミラーを装着しなくてはならかった。旧車のイベントに行くと、フェンダーミラーの車両をたくさん見ることができるのはそのため。すでに海外では主流となっていたドアミラーに比べてフェンダーミラーは視線移動が少ないため、ベテランドライバーはフェンダーミラーを懐かしむ人も多いが。

 それではいつフェンダーミラーはドアミラーに変わったのだろうか?

かつて日本では基本的にフェンダーミラーが義務付けられていた

昭和世代なら当たり前の装備だった「フェンダーミラー」は、今や絶滅の危機に瀕している。フェンダーミラーが急速にドアミラーに置き換わっていった背景には、外圧と法改正という複雑な事情があった。フェンダーミラーの、数奇な運命の歴史を紐解いてみよう。