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海外では日本車の象徴とまでいわれる! 「フェンダーミラー」は日本の「ガラパゴス装備」だった

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TEXT: 勝村大輔(KATSUMURA Daisuke)  PHOTO: 勝村大輔/池畑 浩/トヨタ自動車/日産自動車

  • トヨタ・ジャパンタクシー
  • かつて日本では基本的にフェンダーミラーが義務付けられていた
  • 1983年5月発売の日産パルサーエクサ・ターボからドアミラーになった
  • ピアッツァ初期型は望まざるフェンダーミラーが付いている
  • アメリカの日本車好きの間ではフェンダーミラーは重要なアイテム

いまでは日本ですら絶滅危惧種な「フェンダーミラー」

 昭和世代なら当たり前の装備だった「フェンダーミラー」が、今や絶滅の危機に瀕しているのをご存知だろうか? かつては当たり前だったフェンダーミラーが急速にドアミラーに置き換わっていった背景には、外圧と法改正という複雑な事情があったのだ。海外からは日本車の象徴のように考えられていたフェンダーミラーの、数奇な運命の歴史を紐解いてみよう。

フェンダーミラーとドアミラーの違いは?

 自動車には前を向いて運転している際にも後方を確認するため、「後写鏡」と呼ばれるミラーが備わっている。そのなかでもボディ両脇に装着されているのが通称「サイドミラー」と呼ばれるミラーだ。若い世代の場合、サイドミラーが付いている場所を聞くと、おそらくドア前方と答えるだろう。これが現在主流となっているドアミラーだ。

 ところが、現在街なかでたくさん見かけるトヨタの「ジャパンタクシー」は、もっと前、ボンネットの両端にミラーがついている。これがフェンダーミラー。現在販売されている車両では唯一ジャパンタクシーだけがフェンダーミラーを採用しているが、かつてはフェンダーミラーが主流だったのをご存知だろうか?

トヨタ・ジャパンタクシー

かつて日本のクルマはすべてフェンダーミラーだった

 昭和世代なら、昔はもっとフェンダーミラーのクルマが多かったことを覚えているだろう。じつは日本ではある時期まで、キャブオーバータイプの車両以外は、基本的にフェンダーミラーを装着しなくてはならかった。旧車のイベントに行くと、フェンダーミラーの車両をたくさん見ることができるのはそのため。すでに海外では主流となっていたドアミラーに比べてフェンダーミラーは視線移動が少ないため、ベテランドライバーはフェンダーミラーを懐かしむ人も多いが。

 それではいつフェンダーミラーはドアミラーに変わったのだろうか?

かつて日本では基本的にフェンダーミラーが義務付けられていた

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