「大阪オートメッセ」会場で見かけた現実的な輸入ベース車たち
2月11日(金)から13日(日)までインテックス大阪を会場として開催された「大阪オートメッセ2022」。関西という地域柄もあってかド派手な高級輸入車も数多く展示され、圧倒されるのと同時に、到底自分では購入できないと悲しい気持ちになった人もいるかもしれない。
しかし、会場を見回してみれば、頑張れば入手することも夢ではない輸入車をベースとしたカスタマイズカーも数多く展示されており、愛さえあれば車両価格なんて問題ではないことを証明していた。そこで今回は、会場で見つけた現実的な輸入ベース車をピックアップしてみたい。
ダッジ・チャレンジャー(3代目)
これぞアメリカンマッスルカーといったいで立ちの「ダッジ・チャレンジャー」。初代チャレンジャーをオマージュしたルックスは力強さを感じさせるもので、ノーマル状態でも独特のオーラを纏っている。
「Cresc. & K’s STYLE」ではLiberty Walk製ボディキットに加えてインパクト抜群のリップスポイラーをワンオフで製作し、IDEALエアサスキットとフォージアートのホイールでロースタンスの足元を強調。リヤのトランクに大迫力のオーディオをインストールして注目を集めていた。
そんなチャレンジャーではあるが、中古車としては250万円前後から狙うことができ、初期のモデルでは税制面で有利な3.5L V6エンジンを搭載したモデルも存在。自動車税も国産のビッグセダン並みに抑えることができるのだ。
アバルト595
フィアットのコンパクトカー「500」をベースにアバルトがチューニングを施した「595」。軽自動車に程近いボディサイズながら、1.4Lターボエンジンや締め上げられた足まわり、そして存在感抜群のエアロパーツによって痛快なホットハッチに変貌を遂げたモデルだ。
今回の大阪オートメッセに登場した「595」は、チューニングパーツの老舗「HKS」がアバルト595用に開発したブーストコントローラー、専用サスペンション前後、エキゾーストシステムを搭載したデモカー。これまで国産車で培ってきた技術とノウハウを輸入車にも展開していく、先駆けとなるマシンだ。
この「アバルト595コンペティツォーネ」は180psを発生するホッテストモデルであるが、安価なものでは130万円前後から見つけることができ、初期の「アバルト500」時代のベースモデルであれば100万円以下の物件もあるほど手ごろな価格となっている。
メルセデスベンツCクラスクーペ
2007年に発表された「Cクラス」としては3代目となる「204」系は、Sクラスにも似たエクステリアとなったことで、今でも古さを感じさせず根強い人気を誇る1台だ。そのCクラスクーペをベースに「AMG」が手掛けた「C63 AMGクーペ」をベースに、さらなるチューニングを施した「ブラックシリーズ」は、今でも1000万円を軽く超えるプライスタグを掲げている。
しかし、ベースとなった素のCクラスクーペであれば70万円ほどから狙うことができるため、今回会場で展示されていたような「ブラックシリーズ風」のカスタマイズベースとして楽しむというような思い切ったこともしやすいのではないだろうか。
この「ピアレス」による展示車は、その名も「ベンツCクラス 赤いけどブラックシリーズ風」。ワイドボディキットを加工してリヤフェンダーはワンオフ。Kerberos製ボンネットを装着した上でオリジナルレッドで仕上げた逸品だ。