クルマ好きがいう「ショックが抜けた」って壊れてるってこと? 意外としらない「ダンパー」の役目 (1/2ページ)

クルマ好きがいう「ショックが抜けた」って壊れてるってこと? 意外としらない「ダンパー」の役目

この記事をまとめると

  • ショック抜けてない? で発覚するショックアブソーバの性能低下
  • ショックアブソーバはスプリングの伸縮運動を止める役割を持つ
  • 純正から社外品までさまざまなタイプがあるので製品選びは吟味したい

スプリングだけでは抑えきれない入力を収束させるショックアブソーバ

 クルマは走行中に絶えず振動している。普通に市街地を走っているだけでも加減速やカーブ、路面の細かな凹凸によって細かな衝撃を受けている。こうした振動を最初にタイヤが受け止めて、サスペンションのスプリングやサブフレーム、サスペンションアームなどに取り付けられたゴムブッシュやボディへと伝わる過程で減衰されて、快適な走行性能と乗り心地が確保されるのである。コイルスプリング

 走行中のクルマへの路面からの入力、大げさに言えば衝撃力が加えられたスプリングは特性上なかなか動きが収まらないので、ショックアブソーバが減衰してスプリングの動きを抑えてくれる。モータースポーツやスポーツ走行が好きな人なら「ビルシュタイン」や「オーリンズ」「ショーワ」「ザックス」などの名前を聞いたことがあるだろう。さまざまなメーカーが多種多様な用途に合わせて販売するパーツなのだ。

スプリングの伸縮運動に抵抗するショックアブソーバの働き

 ショックアブソーバの構造は、簡単に言えば筒の中に入ったロッド(棒)がオイルの中で伸び縮みすることが抵抗となって、スプリングの動きを安定させるもの。電子制御やさまざまな技術の進化で機能や形状は複雑になっているが、簡単にいえばオイルの抵抗力を摩擦力などを熱などに変換して動きを抑えてくれる。ショックアブソーバの内部構造

 このオイルの抵抗を生み出す構造は色々とあり、スポーツ走行に特化したものや市街地走行向け、純正同等ながらも純正品を上まわる快適性をもたらすものなどの製品が販売されている。なかには走りと乗り心地を両立させる減衰力調整機構を持つタイプもあり、市街地の日常向けのセッティングやスポーツ走行用に切り替えできる高機能品もあるから、奥の深い、非常に難しい部品ともいえる。ショックアブソーバの減衰力調整

 一見、目立たない存在だがクルマを走らせる上で非常に重要なパーツなので、「自分はスピードを出さないから何でもいいや」と考えがちだが、タイヤと同様に走行性能に関わる大事な部品なのである。

乗り心地悪化の原因になるショックアブソーバの性能低下。理由はスプリングの伸縮運動を止める、つまり抵抗する役割を担うことで走行性能や快適な乗り心地につながる。社外品ではさまざまな味付けのショックアブソーバがあり、車種やクルマの走らせ方に合わせて選びたい。