トヨタ「初代アクア」の適合バッテリーは? 寿命や交換費用についても紹介! (1/2ページ)

トヨタ「初代アクア」の適合バッテリーは? 寿命や交換費用についても紹介!

クルマにおけるバッテリーの役割とは

 エンジンで走るクルマであってもエンジン始動にはセルモーターを動かす必要があります。そのためにバッテリーが積まれていることはご存知でしょう。そして、始動用・起動用のバッテリーは意外かもしれませんが、ハイブリッドカーにも必須なのです。

アクアに搭載されているバッテリーはふたつ

 いま街なかで見かけるハイブリッドカーの代表といえば「トヨタ・アクア」でしょう。先ごろフルモデルチェンジしたばかりですが、2011年から10年ほど販売され、一時期は日本でもっとも売れていたこともあって、街で見かけるのは初代モデルが中心です。

 そんなアクアにはシステム起動用の「補機用バッテリー」と、ハイブリッドシステムにおいてクルマを走らせるためのモーターを動かす「駆動用バッテリー」という2タイプのバッテリーが搭載されています。

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初代アクアの2014年式フロント画像はこちら

 補機用バッテリーは、いわゆる鉛バッテリー。駆動用バッテリーはニッケル水素電池を搭載しています。ハイブリッドカーには大容量の駆動用バッテリーを積んでいるので補機用バッテリーが必要という意識がないオーナーもいるようですが、駆動用バッテリーは走らないときは基本的にシャットダウンされています。システムを起動するのは補機用バッテリーの役割です。

 また駆動用バッテリーは、モーターが減速エネルギーを利用して発電する回生ブレーキによって得られた電気を溜めておくのにも利用されています。むしろ、この部分がハイブリッドカーのクルマ全体としてのエネルギー効率を高めている部分で、駆動用バッテリーがあってこその好燃費というわけです。

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ハイブリッド駆動用バッテリーに寿命はある?

 では、ハイブリッドカーに欠かせない駆動用バッテリー(アクアの場合はニッケル水素電池)には寿命はあるのでしょうか。結論を言ってしまえば、イエス。寿命はあります。

 駆動用バッテリーが一生ものではないことはトヨタも明言しています。とはいえ、新車の購入から5年間および10万kmのいずれか早いほうまでのメーカー保証がついています。こうした保証期間に対して、部品の耐久性は余裕を見ていますから、駆動用バッテリーを数年で取り換える必要は、まずありません。

 それはバッテリーが傷まないように使う制御をしているからです。そうはいっても、充放電を繰り返すわけですから、徐々に性能が落ちてきます。駆動用バッテリーが許容できる性能劣化を下まわると、前述した回生ブレーキでのエネルギー回収性能が落ちますから、ダイレクトに燃費の悪化という数字に現れます。そうなったら、クルマを買い替えるしかないのでしょうか。

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駆動用バッテリーの交換費用は法外に高い?

 いえ、駆動用バッテリーを交換するという方法があります。

 巷の噂ではハイブリッドカー用バッテリーの交換には何十万円もかかるという話が都市伝説のように流れていますが、実際にはそれほどの心配はいりません。

 そもそもメーカー保証は10万kmとなっていますが、実際にはオドメーターが10万kmを超えたくらいでは駆動用バッテリーの交換が必要になるケースはほとんどありません。

 乗り方にもよりますが、15万kmを超えてくると駆動用バッテリーが十分な性能を発揮できないケースも出てくるようです。年式によっても異なりますが、初代アクアの駆動用バッテリーの新品価格はおおむね15万円前後となっています。

 アクアの駆動用バッテリーはリヤシートの下に入っていますから、交換にはシートやカバーを外す作業が必要になります。取り外す前に安全プラグを抜いて、高圧の電気が漏れてこないような対策をする必要もあります。

 いずれにしても、アマチュアがDIYでできるような内容ではありません。そのためディーラーや整備工場に依頼することをおすすめします。その場合の工賃はお店によって異なりますが、3万円前後となることが多いようです。

 ハイブリッド用の高圧バッテリーを作業するには、通常の整備士資格に加えて、低圧電気取扱特別教育を受けていないといけません。そうした部分と作業内容を考えると十分に納得できる工賃といえるのではないでしょうか。

 というわけで、新品の駆動用バッテリーに交換する場合の予算は合わせて18万円前後になると考えておけばいいでしょう。

アクアはリヤシートの下にバッテリーがある画像はこちら

 もっと安く修理したいというのであれば、リビルト品や中古部品の駆動用バッテリーを使う手もあります。

 ある程度の性能が担保されるリビルト品であれば10万円以下の予算感、中古品ならばネットオークションを探せば3万円以下で見つけることもできますが、中古品の場合はコンディションが保証されないことが多く、安心して使いたいならばリビルト品がおすすめです。

 この場合でも交換工賃は同じだけかかります。つまり合計すると中古品であれば6万円から、リビルト品なら13万円程度で駆動用バッテリーを交換することができるというわけです。

 このくらいの予算感ならば、それなりの程度の中古車を買ってきて、駆動用バッテリーをリフレッシュして長く乗り続けるという選択肢も出てくるのではないでしょうか。

 なお駆動用バッテリーはリサイクルに回されますから、そのままゴミになってしまうわけではありません。もしDIYで交換したとしても古いニッケル水素電池は勝手に処分してしまうのではなく、きちんとリサイクルすることが大切です。

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