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オッサングルマとバカにするSUV乗りよ刮目せよ! アウトドアで車中泊までイケる万能セダン4選+α

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

  • アウトドアで使えるセダン

  • BN型レガシィB4のトランクスルー
  • BN型レガシィB4
  • トヨタ・プレミオのダブルフォールディグリヤシート
  • トヨタ・プレミオとアリオン
  • B8型VWパサート
  • B8型VWパサートのトランク
  • E90型BMW 3シリーズセダン
  • ホンダ・グレイス
  • アウトドアで使えるセダン
  • ホンダ・クラリティのトランクスルー

アウトドアに向かないは嘘!! 車中泊できるセダンとはどんなクルマか?

 かつて、筆者がキャンプ場取材の仕事で那須高原に出かけた帰りのことだ。なんと東北自動車道数カ所で事故。その渋滞が佐野SA手前まで延々と伸び、やっとのことで佐野SAに入れたものの、駐車スペースが満杯どころか、本線へのアクセス路も大渋滞。すでに渋滞疲れで眠気もあったことから、これは休憩しなくてはと思い、食事をし、用を足してから車内でひと眠りすることにした。とはいえ、今日、乗っているのは試乗車のミドルクラスセダン。最初は後席に丸まって寝ていたのだが、どうにも窮屈で眠れそうにない。ホンダ・クラリティのトランクスルー

 そこで、ふと思いついたのが、このセダンには珍しくトランクスルーが付いていたこと。で、さっそく後席の背もたれを倒し、トランクと後席部分をつなげたスルー空間を出現させたのである。後席背もたれ部分の全長はそれなりだが、トランクの奥行きがたっぷりあったため、多少の段差はあるものの、なんとか足を伸ばして(※もちろん頭は後席側)横になることができたのである。

 おかげで短時間ながら眠ることができ、すっきりして起きたころには渋滞も解消。セダンでも車種、後席のアレンジによって、プチ車中泊(※泊まってはいないけれど)が可能なことを知った貴重な体験だった。

車中泊が得意なセダン01:レガシィB4(BN型)

 さて、そのように3ボックスのセダンであっても、ある程度の大きさがあり、後席が可倒式でトランクスルー機能を発揮できれば、大人ひとりならなんとか横になることができるというワケだ。つまり、ひとり、あるいは車種、寝る人の体形によってはふたりでも車中泊的な体験が可能になる。

 残念ながら、今、新車で買える国産車のなかに、後席可倒式のセダンはほぼ見当たらない。だが、中古車なら選択の幅は広がる。その筆頭が、先の筆者のエピソードで主人公となる、今はなきスバルのミッドサイズセダン、レガシイB4だ。BN型レガシィB4

 そのトランク容量はワゴンに匹敵する525L(VDA方式)。わかりやすく言えば、9インチのゴルフバッグが4セット入る広さを誇る使い勝手なのである。さらに床下には18Lのサブトランクまで備わっている。そして何と言っても、6:4分割の後席の背もたれをパタンと倒すことができるから便利。本来は長尺物の積載に対応した設計なのだが、上記の通りトランクとキャビンをつなげることで、身長172cmの筆者が足を伸ばして寝ることができたスペースが確保されるのである。BN型レガシィB4のトランクスルー

車中泊が得意なセダン02:トヨタ・プレミオ/アリオン

 ややコンパクトながら、これまた今はなきトヨタのプレミオ/アリオンも、6:4分割でなおかつダブルフォールディングで低く格納できる後席を備えた、セダンにして“ユーティリティカー”と呼びたくなる空間アレンジ性の持ち主だった。トヨタ・プレミオとアリオン

 ダブルフォールディングによる格納は、座面部分を垂直に立てることになるのだが、それが拡大したトランクスペース(!?)の前端に、防波堤のような機能を果たしてくれる。荷物を積んだとしても、それが前席に飛び出さないメリットをもたらしてくれるのだ。トヨタ・プレミオのダブルフォールディグリヤシート

 さすがに大人が真っすぐ横になれるようなスペース(長さ方向)は得られないものの、トランクと後席部分のつながったスペースはそこそこフラットだから、多少足を折るなどすれば、大人でも寝れないことはない。もちろん、本来のトランクスルーの使い方として、セダンタイプにして2名乗車ならかなりの荷物を積み込むことができる点も評価できる。

 国産セダンとしてはこのほかに、ホンダ・グレイスやシビックなども、トランクスルーを備えたセダンとして2〜3名乗車限定なら、トランクスペース+αの荷物の積載スペースを作り出すことができるから便利だ。ある意味ワゴン要らず……と言っていい車種たちである。

ホンダ・グレイス

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